アニメ『これ描いて死ね』の舞台として、伊豆大島が再び脚光を浴びている。沖縄よりもリーズナブルに訪れることができるこの島は、かつて若者が殺到した聖地であり、今また新たなファンが巡礼に訪れている。
旧港屋旅館と『伊豆の踊子』
路地から石段を上ったところにある「旧港屋旅館」は、かつて漁業関係者や観光客で賑わった島随一の旅館だ。旧館は明治時代、新館は大正時代に建築された歴史ある建造物で、川端康成の『伊豆の踊子』の舞台にもなった。踊り子「薫」は、実際に波浮港に暮らしていた踊り子「タミ」をモデルにしたとされている。
波浮港と音楽の聖地
この街は、1923年に野口雨情が作詞し中山晋平が作曲した名曲『波浮の港』の舞台でもある。桟橋には歌碑が設置されており、本作のメインポスターにもこの桟橋が印象的に登場する。波浮港見晴台からは港の風景が一望できる。
泉津地区の観光名所
島の東部を北上した泉津地区には、離島らしいジャングルのような「泉津の切通し」、杉並木の美しい「波治加麻神社」、オオシマザクラの古木「桜株」など、観光名所が点在する。漫画でも描かれており、筆者が訪れた際にもファンが巡礼を楽しんでいた。
同じ泉津地区にある「都立大島公園」には、レッサーパンダやワオキツネザルが見られる動物園が併設され、入場料は無料。海をバックにした同園は、原作にも登場する人気の観光地だ。
三原山とゴジラコラボ
今も活発な火山活動が見られる「三原山」は大島のシンボル。標高758mで、1986年の噴火以来静けさを保っている。島には火山活動による断層の断面を見られる「地層大切断面」や、黒い砂で知られる「砂の浜」など、大島ならではのスポットが点在し、それぞれ作品に登場した。三原山は映画『ゴジラ』(84年)のラストシーンにも登場する聖地であり、ゴジラとのコラボカレーも販売され人気を集めている。
神津島へのアクセス
大島から「さるびあ丸」またはジェット船で、利島・新島・式根島を経由して神津島に向かう。静岡県伊豆半島の南端・下田港からもフェリーで2時間半で着き、そちらのルートもおすすめだ。次ページでは数々のアニメに登場する大型フェリーについて紹介する。



