姫路市に属する男鹿島は、かつて最盛期には500人以上の人口を誇っていたが、現在はわずか27人(国勢調査による世帯数15)となっている。島には廃墟や錆びたバスが残り、まさに「日本の未来」を象徴するような光景が広がっている。肉体派ライターの佐藤大輝氏が実際に上陸し、その実態をレポートした。
島の現状:廃墟と錆びたバス
島に到着すると、まず目に入るのはボロボロの廃屋と錆だらけのバスだ。かつて栄えた花崗岩採掘の名残で、島内には立ち入り禁止区域が多く存在する。観光客が自由に歩けるのは、中村荘周辺から青井荘周辺までの片道約50分の区間のみである。
住民との交流と昼食難民のリスク
筆者は島で出会った住民・中村有作さんから、サバとアジのお造りをご馳走になった。中村さんは「男鹿島では昼食難民になりやすいので注意してね」とアドバイスしてくれた。島内にはビーチサイドカフェ『ルブラン』やペンション『青井荘』があるが、営業日や予約状況によっては食事の確保が難しいという。
「人間の生活音が一切しない」静寂の島
散策中、筆者は「人間の生活音が一切しない」と感じたという。島の周囲は約10キロメートルで、花崗岩採掘のための立ち入り禁止区域が多く、静寂が支配している。この光景は、日本の過疎化が進む未来を彷彿とさせる。
観光の魅力と課題
男鹿島には観光客を引き付ける要素もある。中村荘や青井荘での宿泊、ビーチサイドカフェでのひとときなど、島ならではの体験が可能だ。しかし、人口減少に伴い、インフラやサービスの維持が困難になっている。昼食難民のリスクや移動の制限は、観光振興の大きな課題と言える。
男鹿島の現状は、日本の多くの過疎地域が直面する問題を先取りしている。廃墟と錆びたバスが残るこの島は、日本の未来を考える上で貴重な事例を提供している。



