欧州路面電車で「切符買ったのに罰金」の罠、日本人トラブル多発
欧州路面電車で「切符買ったのに罰金」の罠

欧州の都市交通で多発する日本人の罰金トラブル

ヨーロッパの路面電車やバスなどの都市交通では、乗務員がチケットを確認しない「信用乗車」方式が広く採用されている。このシステムを理解せずに利用した日本人観光客が、切符を購入したにもかかわらず高額な罰金を科されるケースが相次いでいる。

乗客は乗車前に有効な乗車券を購入し、駅や車内にある刻印器で乗車日時を印字してから乗車する必要がある。この刻印が重要なポイントで、刻印をしないと乗車券を持っていても有効とみなされない。欧州各都市の乗車券は有効期限が時間制(都市の規模や利用区間によって刻印後30~120分など)であるため、利用開始時刻が重要となる。

高額罰金の実態とその背景

信用乗車方式は性善説に基づいているが、無賃乗車や不正乗車を防ぐため、検札係による抜き打ちの検札が行われる。その際、乗車券を持っていないか、刻印がない場合には罰金が科される。罰金額は非常に高額で、普通運賃の30~50倍、国や都市によっては100倍近くに達することもある。例えばプラハ市では普通運賃の30倍以上(現在は1200コルナ)の罰金が徴収される。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

日本人観光客からは「システムがわかりにくい」「日本と同じにしてほしい」という声が多く聞かれる。中には「利用者に責任をなすり付け、高額な罰金を科す悪法で、鉄道会社の怠慢」という批判もある。

信用乗車方式のメリットと日本式との比較

日本のような改札機のある方式と信用乗車方式には、それぞれメリット・デメリットがある。信用乗車方式は鉄道会社がきちんと考えたうえで導入したものであり、高額罰金を徴収することが目的ではない。

日本式の運賃収受方式は、不正乗車を極力減らし、確実に運賃を徴収できる。自動改札機を導入すれば短時間で大量の乗客をチェックできるため、利用客数の多い大都市圏では特に効果を発揮する。

一方、信用乗車方式は駅の設備コストが低く、乗降の自由度が高いという利点がある。路面電車やバスではどのドアからでも乗り降りでき、スムーズな乗降が可能となる。

トラブルを避けるための注意点

欧州の都市交通を利用する際には、必ず乗車前に切符を購入し、刻印器で有効化する必要がある。刻印器は券売機の横や駅のホームなどに設置されており、国や都市によってデザインが異なる。また、刻印後は有効時間内に乗車を終えるように注意が必要だ。

日本人観光客がトラブルに遭わないためには、現地の交通ルールを事前に理解し、刻印を忘れずに行うことが重要である。橋爪智之氏(欧州鉄道フォトライター)は、「ルールを知らなかったでは通用しない。しっかりと刻印してから乗車してほしい」と注意を促している。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ