トヨタとNTT、自動運転向けAI基盤で5兆円投資へ
トヨタとNTT、自動運転AIに5兆円投資

トヨタ自動車とNTTは、自動運転技術の実現に向けたAI基盤の共同開発で合意し、2028年までに総額5兆円を投資する計画を発表した。両社は、データ処理と通信技術を融合させたプラットフォームを構築し、交通事故の撲滅を目指す。

5兆円投資の背景と目的

トヨタの豊田章男会長は「自動運転の実現には、膨大なデータをリアルタイムで処理する基盤が不可欠だ。NTTの通信技術とトヨタの車両技術を組み合わせることで、世界最高水準のシステムを目指す」と述べた。NTTの島田明社長も「両社の強みを活かし、社会インフラとしての自動運転を推進する」とコメントしている。

投資額5兆円は、AI基盤の開発、データセンターの整備、実証実験などに充てられる。具体的には、エッジコンピューティングと5G通信を活用した低遅延なデータ処理システムを構築。また、クラウド上でAIモデルを学習させるための大規模計算リソースも整備する。

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交通事故ゼロへの挑戦

トヨタは、自動運転技術により交通事故死者数を2030年までにゼロにする目標を掲げている。今回の協業では、NTTの光通信技術「IOWN」を活用し、車両間やインフラとの通信を高速化。これにより、歩行者や障害物の検知精度を向上させる。

両社は2025年までにプロトタイプを完成させ、2027年から限定地域での実証運行を開始する計画。実用化は2030年を目指す。また、開発した基盤は他社にも開放し、業界全体の自動運転技術向上に貢献する方針だ。

業界への影響と課題

自動運転分野では、米グーグル系のWaymoや中国の百度などが先行。トヨタとNTTの協業は、日本勢の巻き返しの起爆剤となる可能性がある。一方で、5兆円という巨額投資の回収や、法規制の整備などの課題も残る。

専門家は「自動運転の社会実装には、技術だけでなく、保険制度や責任の所在など、社会的な合意形成が必要」と指摘する。トヨタとNTTは、政府や自治体とも連携し、実証実験を進める考えだ。

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