スカイドライブ、高速試験飛行を初公開
「空飛ぶクルマ」を開発するスタートアップ企業のスカイドライブ(愛知県豊田市)は2026年7月13日、山口市内の飛行施設で高速試験飛行を報道陣に初めて公開した。同社は2028年の商用化を目標に掲げており、今回の試験はその実現に向けた重要なマイルストーンとなった。
試験では、瀬戸内海の遊覧飛行を想定し、海沿いのルートを飛行。機体は12基の電動ローターで駆動し、パイロットを含めて最大3人が搭乗可能。最高時速は100キロメートルに設計されており、この日は無人飛行で時速86キロメートルまで速度を上げた。
コンパクト設計でアジア市場をターゲット
スカイドライブの機体はコンパクトさが特徴で、渋滞が深刻化するアジア諸国の都市部での導入を目指している。同社は山口県と観光や防災分野での活用について協議中とされる。機体価格は数億円を見込んでおり、早期の量産体制構築を目指す。
「空飛ぶクルマ」は次世代モビリティとして世界的に開発競争が激化しており、日本国内でも複数の企業が参入している。スカイドライブは今回の試験飛行で技術の進捗を示し、商用化への道筋を明確にした。
2028年商用化への課題と展望
商用化には機体の安全性確保や法規制の整備、運航管理体制の構築など多くの課題が残る。スカイドライブは今後も試験を重ね、2028年の市場投入を目指す。山口県との連携は、観光振興や災害時の緊急輸送手段としての活用が期待されている。
(山口総局 坂田元司撮影)



