神奈川県大磯町の照ヶ崎海岸で、海水を飲む習性で知られるアオバトが飛来し、波打ち際の岩場で海水を飲む姿が話題となっている。全長約30センチのハト科の鳥で、主食とする木の実や果実だけでは不足するナトリウムを補うために海水を飲むとされる。
観察記録と生態
照ヶ崎海岸では毎年夏から秋にかけてアオバトの飛来が確認されており、2026年7月現在も多くの個体が観察されている。特に8月には1日に延べ3000羽以上が記録されることもあり、国内有数の観察スポットとして知られる。アオバトは波打ち際の岩場に降り立ち、くちばしで海水をすくって飲む様子が確認されている。
専門家の見解
日本野鳥の会神奈川支部によると、アオバトは海から離れた山地に生息し、餌となる木の実にはナトリウムが少ないため、定期的に海水を飲むことで塩分を補給しているという。同支部の担当者は「アオバトが海水を飲む行動は、栄養バランスを保つための重要な生態の一つです。照ヶ崎海岸は波が穏やかで岩場も多く、安全に海水を飲める絶好の場所なのでしょう」と説明している。
観光と保護の両立
この珍しい光景は地元住民や観光客の間で人気を集めており、SNSなどでも拡散されている。大磯町では、アオバトの観察を楽しむ来訪者に対して、巣や生息地への過度な接近を避けるよう注意を呼びかけている。町の広報担当者は「アオバトの生態を守りながら、多くの人に自然の魅力を伝えていきたい」と話している。



