中国の人工知能(AI)スタートアップDeepSeekは、米国による対中半導体輸出規制が自社の最先端AIチップ調達に悪影響を及ぼし、研究開発のペースを鈍らせる可能性があると懸念を表明した。同社は声明で「現在の地政学的な状況は、最先端のAIチップへのアクセスに不確実性をもたらしている」と述べている。
半導体調達の課題
DeepSeekは、大規模言語モデルのトレーニングに必要な高性能半導体の入手が難しくなっていると指摘。特に、米国がエクスポートコントロールを強化したNVIDIA製のH100やA100などのGPUは、中国企業にとって入手が極めて困難になっている。同社は「こうした規制は、中国のAI産業の競争力を弱める恐れがある」と警告した。
DeepSeekの取り組み
DeepSeekは、中国国内で開発された半導体の活用や、より効率的なアルゴリズムの開発を進めている。しかし、現時点では「最先端のAI研究には、米国製の高性能チップが依然として不可欠」と認めている。同社は、中国政府の半導体自給自足政策を支援しつつも、国際的な協力の重要性を強調している。
DeepSeekの懸念は、米中対立がAI分野の技術発展に与える影響を象徴している。米国は国家安全保障上の理由から、中国への先端半導体輸出を制限しているが、中国企業は代替手段の模索を迫られている。



