Block、AIエージェントと協働するオープンソースプラットフォーム「Buzz」公開
Block、AI協働プラットフォーム「Buzz」公開

Block(旧Square)は7月21日(現地時間)、人間とAIエージェントが同じワークスペースで協働するオープンソースのコラボレーションプラットフォーム「Buzz」を公開した。「buzz.xyz」で利用できる。

Nostr上に構築、複数のAIエージェントを統合可能

Buzzは分散型プロトコル「Nostr」上に構築され、チャンネルやスレッド、ダイレクトメッセージ、コードリポジトリ、自動ワークフローなどを備える。Anthropicの「Claude Code」やOpenAIの「Codex」など、任意のAIエージェントを組み込んで使える点が特徴だ。

Blockは、Twitter(現X)の共同創業者、ジャック・ドーシーが率いる企業。Buzzは無料で提供され、ソースコードはApache-2.0ライセンスの下、GitHubで公開されている。ドーシーはXで「人とエージェントのチームのための新しいグループチャットプラットフォームだ。SlackとGitHubへの依存を減らすために作った」とコメントした。

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人間とAIエージェントが同じチャンネルで協業

BuzzのUIは、Slackのようなチームコミュニケーションツールを使ったことがあれば見覚えのあるものになっているという。一方で、BuzzのAIエージェントは、コマンドに応答する単なるアシスタントではないと強調している。各エージェントは独自の暗号鍵によるアイデンティティと定められた権限を持ち、投稿やコードレビュー、承認済みの自動処理の実行、会話への参加などのワークフローに、人間と並んで加わる。複数のエージェントと複数の人間が1つのワークスペースを共有し、互いの作業の上に成果を積み上げていく形を想定する。

Buzzはモデル非依存・エージェント非依存で設計されている。チームは任意のLLMやエージェント基盤で動くエージェントを導入できる。Blockはエージェントの例としてClaude CodeやCodex、同社がオープンソースで開発する「goose」を挙げている。既存のエージェントを持ち込むことも、Buzz上で新たに構築することも可能だ。

Nostr採用の理由はアイデンティティ問題の解決

Nostrを採用した理由について同社は、マルチエージェント協働で最も根本的な課題である「アイデンティティ」を解決できる点を挙げる。人間かエージェントかを問わず、各参加者は自分自身に帰属する暗号鍵ペアを持つ。エージェントのアイデンティティはプラットフォームのアカウントやベンダー管理のAPIキーにひも付かないため、ポータブルで検証可能かつ独立しており、Nostr対応の他システムをまたいで、その履歴や評価とともに引き継げるという。

Buzzは、チームが既に使っているツールとの連携も想定する。データベース、CRM、コードベース、ファイルシステムを接続すると、チームが設定した権限の範囲で、ワークスペース内のエージェントが人間と同様にそれらへアクセスできる。自前のインスタンスを運用するチームは、データやリレー、エージェントを完全に管理下に置け、選択しない限り第三者を経由しない。Blockのホスティング版を使う場合も、同じプロトコル上の保証をマネージドなインフラとともに得られるとしている。

オープンなプラットフォームの重要性を強調

Blockは、多数の企業が少数のプロバイダーによる独自プラットフォーム上でエージェント基盤を構築しており、これがロックインや断片化を招いていると指摘する。同社は「あらゆる企業が、人間とエージェントが協働する場を必要とするようになる。問題は、その場がプロプライエタリなのかオープンなのかだ。私たちはそれがオープンであるべきだと考え、Buzzを作った」としている。

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同社はコードをBuzzに取り込む取り組みも始めている。Git連携はまだ初期段階だが、オープンソースコミュニティがプロジェクトをホストし、アイデアを議論し、変更をレビューしながら、コードの作成やテスト、保守を支援するエージェントと共に作業する未来を見据えている。

利用を始めるには、buzz.xyzでBuzzをダウンロードしてアカウントを作成する。自前のインフラでインスタンスを運用することも、buzz.xyzでBlock提供のホスティングを使ってコミュニティを作成することもできる。現行バージョンは0.4.21で、まだ初期段階だが、macOS、Windows、Linux版のデスクトップアプリも提供中だ。