慢性的な首・肩こりの原因は「あご」にあり? 整体でも改善しない理由
慢性的な首・肩こりの原因は「あご」にあり?

整体に何度も通っても首や肩のこりが改善しない――そんな経験はないだろうか。柔道整復師として42万件以上の症例を見てきた薩摩宗治氏(さつま骨格矯正Group総院長)は、その原因の9割が「あご」にあると指摘する。薩摩氏は40代で歯学部に入学し、あごを学問的に研究。新刊『疲れはあごが9割』(発行:プレジデント社)でそのメカニズムを詳しく解説している。

整体に通っても改善しない本当の理由

長時間のパソコン作業やスマートフォンの使用で首や肩がガチガチになり、「ストレートネック」と診断されるビジネスパーソンは少なくない。しかし、どれだけ姿勢に気をつけ、マッサージや整体に通っても疲れが取れない原因の9割は、実はあごにあるという。「首がつらい」「肩がしんどい」と感じる部分だけをいくら刺激しても、あご周辺の構造が正しく整っていなければ、体の重心バランスが崩れたままとなり、根本的な解決には至らない。

あごは顔の一部と思われがちだが、実際には身体の配列(アライメント)を司る「リセットボタン」の役割を担っている。姿勢を崩す真の起点は背中や首ではなくあごにあるため、ここがずれたままいくら姿勢を正そうとしても長続きしない。

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あごは全身の筋膜を引っ張る「最上流」

薩摩氏によれば、あごのわずかなずれを放置すると、負の連鎖がドミノ倒しのように全身へ波及する。あごを支える筋肉の歪みが、脳や自律神経、首や背骨、身体の深層の筋膜のつながりに悪影響を与え、慢性的なこりや痛みを引き起こす「不調連鎖」の罠に陥るという。

「あごのずれが筋膜を引っ張り、全身のバランスを崩す。整体で表面の筋肉をほぐしても、最上流であるあごが整っていなければ、すぐに元の状態に戻ってしまう」と薩摩氏は説明する。

うつむき姿勢と食いしばりがもたらす悪影響

現代人の多くは、パソコンやスマホを見る際にうつむき姿勢をとる。この姿勢は首に強烈な負荷をかけ、あごの位置を前方にずらす原因となる。また、無意識の食いしばりも筋肉を過剰に緊張させ、あごの歪みを固定化する。

35歳を過ぎると多くの人が身体の不調を抱え始めるが、それを「年のせい」と諦めるのは早い。あごを正しい位置にリセットすることで、慢性的な疲れやこりから解放される可能性がある。

あごのセルフケアと「さつま家電」

記事の後半では、薩摩氏が考案したあごに効くセルフケア方法や、書き下ろし特別企画として「あごによく効く さつま家電」のコーナーが紹介されている。同書では、あごの歪みを整える具体的なエクササイズや日常生活での注意点も詳述されている。

慢性的な首・肩こりに悩む人は、一度あごの状態を見直してみる価値がありそうだ。

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