「もういい年齢なのに…」人生迷子から抜け出す精神科医の処方箋
「もういい年齢なのに…」人生迷子から抜け出す処方箋

精神科医Tomy氏は、自身の人生を他人と比較して悩む人々に向けて、独自の処方箋を提示する。心理学では、選択肢が増えすぎると決断が難しくなり、満足感が下がることが知られている。例えば、メニューが多い店ではかえって何を頼むか迷い、注文後に後悔することも多い。これは脳の自然な反応だという。

「大きな理由」を探さなくていい

では、どうやって自分軸で選べばいいのか。Tomy氏は「大きな理由を探す必要はない」と断言する。「ちらっと自分軸で考えてみて『うん、納得はしているな』と思ったら決めていい」という。

見落としがちなポイントは「間違っていても良い」ということ。重要なのは「自分の気持ちをいったん聞いてOKを出す過程」であって、正解か不正解かではない。自信がなくても、胸を張れなくても構わない。自分軸とはブレない強さではなく、何度でも考え直し、やり直していい。『今の自分は、これを選ぶ』と確認する作業であり、軌道修正はいつでも可能だ。「これでいいのか」と気にする必要はないとTomy氏は語る。

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社会的比較の罠

「もういい年齢なのに、まわりに比べて自分は変わっていない気がする」――こうした悩みは、人間の脳が持つ「比較する癖」に起因する。自分の状態を他人と比較して判断する「社会的比較(Social Comparison)」と呼ばれる現象だ。

人は自分と似た属性の他人を引き合いに出し、その差異で自分を推し量ろうとする。つまり、1人では「自分が順調かどうか」を判断できない生き物である。しかしTomy氏は、この戦略は現代人の「人生の比較」という点では適切に機能しないと指摘する。なぜなら、どれだけ似た属性の他人を持ってきても、他人と自分は同じ土俵に立っていないからだ。

「みんな違う人間」という事実

他人と自分は、生まれ育った環境や価値観、タイミングなどが異なるため、単純な比較は意味をなさない。Tomy氏は「みんな違う人間」という当たり前の事実に気づくことが重要だと強調する。比較に陥ったときは、まず自分自身の気持ちに耳を傾け、納得できる選択を積み重ねることで、人生迷子から抜け出すことができるという。

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