東洋経済オンラインのYouTubeチャンネル『Health SHIFT』で、肝臓専門医歴45年の栗原毅氏(栗原クリニック東京・日本橋院長・医学博士)が、脂肪肝を改善するための世代別アプローチと新常識を解説した後編が公開された。前編に続き、20代から60代までの年代に応じた対策や、日常生活で取り入れやすい具体的な方法が紹介されている。
世代別の肝臓対策ポイント
栗原氏は、脂肪肝と糖尿病の年代別分布を示しながら、各世代で注意すべきポイントを解説。20〜30代では「隠れ脂肪肝」が増加しており、健康診断でA判定でも安心できないと警告。特に30代・40代は放置すると進行しやすいため、早めの対策が必要だと述べた。
50代では、間食の多い世代として注意を促し、60代では肝臓の機能を示すアルブミン値の重要性を強調。アルブミンは肝臓で作られるたんぱく質で、数値が低いと肝機能低下のサインとなる。
全世代共通の4つのポイント
栗原氏は全世代が気をつけるべき4つのポイントを挙げた。それは、アルコールの適量を守ること、歯磨きと舌磨きの徹底、高カカオチョコレートの食前摂取、そしてカロリー計算にこだわらず油を適切に摂ることだ。
アルコールとの向き合い方
アルコールの適量について、栗原氏は「日本酒なら1合、ビールなら中瓶1本程度」と具体的な数値を示し、週に2日は休肝日を設けるよう推奨。また、飲む際にはゆっくりと、食事と一緒に摂ることが肝臓への負担を減らすと説明した。
歯磨きと舌磨きの重要性
意外な点として、歯磨きと舌磨きが肝臓に良い理由を解説。口内の細菌が肝臓に悪影響を及ぼす可能性があり、口腔ケアを徹底することで炎症を抑え、脂肪肝改善につながるとしている。特に朝晩の歯磨きと、舌の汚れを取る舌磨きを習慣にするよう勧めた。
高カカオチョコレートの効果
栗原氏は「食前に高カカオチョコレートを食べる」ことを推奨。カカオ70%以上のものを少量(1〜2片)摂ることで、血糖値の急上昇を抑え、脂肪肝の改善に効果があるという。実際に臨床でも患者に勧め、効果を確認していると述べた。
油は太らない? カロリー計算不要の新常識
従来の常識を覆し、栗原氏は「油は太らない」と断言。質の良い油(オリーブオイルや魚油など)を適切に摂ることが、かえって代謝を促進し脂肪肝改善に役立つと説明。カロリー計算にこだわるよりも、食事の質を重視すべきだと語った。
おすすめは「酢納豆」
脂肪肝解消に特に効果的として栗原氏が推すのが「酢納豆」。納豆に含まれる納豆キナーゼと酢の相乗効果で、血液をサラサラにし、肝機能を改善するという。毎日1パックの納豆に酢をかけて食べることを推奨している。
栗原医師からのアドバイス
最後に栗原氏は、視聴者に向けて「肝臓は沈黙の臓器と言われるが、日々の小さな習慣で確実に改善できる。まずはできることから始めてほしい」とメッセージを送った。動画では各項目についてさらに詳しい解説が行われている。



