SNSの「いいね」に振り回されない人になる方法:哲学者が教える自己肯定感と承認欲求の正体
SNSのいいねに振り回されない方法:哲学者が解説

SNSでの「いいね」の数や周囲からの評価に一喜一憂する経験は、現代人なら誰しもが持つものだろう。こうした承認欲求は、人と関わる上で避けられない感情だが、それに強く依存すると、自分の判断基準が外側に移ってしまう。「何が正しいか」ではなく「どう見られるか」で行動を選ぶようになると、自分の本心が分からなくなる危険性がある。

承認欲求に支配されないために

フランスの哲学者ジャン=ジャック・ルソーは、他者との比較によって生まれる「社会的虚栄」が、本来の自分の感覚よりも「どう見えるか」を優先させると指摘した。また、ミシェル・フーコーは他者の視線が人のあり方を形作ると考えた。承認を求めること自体が問題なのではなく、それに支配されてしまうことが問題だと哲学者・小川仁志氏は言う。

「大切なのは、承認欲求を完全に手放すことではなく、依存しすぎない距離を保つことです。評価されるかどうかではなく、自分が納得できるかどうかを基準にする。その転換こそが、自律した軸を育てていきます」と小川氏は説明する。

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経験値の差は行動した量で決まる

「自分にはまだ経験が足りない」と感じて行動をためらうことがある。準備が整ってから動こうとしたり、失敗を避けるために慎重になりすぎたりする。しかし経験は、実際に行動し、その結果を受け取ることでしか積み重ならないものだ。

古代ギリシアの哲学者アリストテレスは、人の徳は習慣によって身につくと考えた。「どういう人であるか」は「どのような行動を積み重ねてきたか」によって決まる。アメリカの心理学者ウィリアム・ジェームズも、人間は行動を先に変えることで、その後に考え方や感じ方が変わっていく生き物だと述べている。

「昨日の自分」と比べる

自己肯定感を高めるためには、他者との比較ではなく、過去の自分との比較が有効だ。昨日できなかったことが今日できるようになった、先週より一歩進んだ――そうした小さな成長を認めることで、自分軸が強化される。SNSの「いいね」に振り回されるのではなく、自分自身の納得感を大切にすることが、真の自己肯定につながるのである。

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