元五輪選手がSNSロマンス詐欺で2500万円被害、投資詐欺との複合型手口が急増
元五輪選手がSNSロマンス詐欺で2500万円被害 (19.07.2026)

SNS型投資詐欺が急増、2025年は過去最悪の被害額

警察庁の統計によると、2025年のSNS型投資詐欺の認知件数は前年比48.5%増の9523件、総被害額は同47.9%増の1288億円に達し、いずれも過去最高を更新した。1件当たりの平均被害額は約1352万円。こうした詐欺は若年層や投資未経験の高齢者が標的になりがちと思われがちだが、実際には経験豊富な投資家や元トップアスリートも被害に遭っている。

元オリンピック選手・中村さんが陥った罠

元オリンピック選手である中村恒一さん(60代、仮名)は、SNSで「酒井清子」という女性から友達申請を受け、交流を深めた。その後、清子の叔父で金融専門家を名乗る「許成剛」が登場し、中村さんに投資を持ちかけた。この手口は、恋愛感情を利用した国際ロマンス詐欺とSNS型投資詐欺を組み合わせた複合型で、実行犯は国際的な詐欺グループとみられる。

中村さんは自身も株式投資の経験があり、アスリート育成の第一線で活躍してきたが、最終的に2500万円をだまし取られた。彼は「自分は冷静な判断ができる」という自負が危険だったと振り返る。

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被害の全容:2500万円を振り込むまで

中村さんは清子と許成剛から追加の資金提供を求められた。彼は清子に自身の考えを率直に伝え、100万円程度が妥当だと主張した。しかし、既に2000万円を振り込んでいた中村さんは、証券会社を名乗るV Element Partner Limitedに出金を依頼したが、応じてもらえなかった。

中村さんは「自分の資産内容を公開したことを反省している。トレードに全資産を求められなければ、自分のバランス感覚を保てたはずだ」と語った。

詐欺の手口と教訓

警察庁はSNS型投資詐欺の増加を受け、注意を呼びかけている。特に、知らない相手からの投資話や、恋愛感情を利用した金銭要求には警戒が必要だ。中村さんのケースでは、詐欺グループが長期にわたって信頼関係を構築し、最終的に多額の金銭を引き出した。

専門家は「自分は騙されない」という思い込みこそが最大のリスクだと指摘する。投資の勧誘を受けた際は、必ず第三者や専門機関に相談することが重要だ。

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