動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」を装った不正アプリによって個人のスマートフォンが乗っ取られ、スマホ内の電子決済サービス「PayPay(ペイペイ)」のアプリで不正送金される被害が相次いでいる。アプリを提供するPayPay社は、利用者に対し、身に覚えのない取引履歴や不審なアプリがないかを確認するよう呼びかけている。
被害申告は8月から急増
同社によると、利用者から身に覚えのない送金があるとの被害申告は8月から急増した。被害に遭った利用者は、成人向け動画を視聴できるとうたう「TikTok18+」などと名付けられた不正アプリをインストールして、スマホがマルウェア(悪意あるブログラム)に感染。スマホを乗っ取られ、PayPayで第三者に不正送金されていたことが確認されたという。
手口と注意喚起
SNS広告やメールから偽のアプリストアなどへ誘導して不正アプリをインストールさせる手口で、同社はインストールしないよう呼びかけている。被害に遭った場合は、内容に応じて最大全額を補償するとしている。
情報セキュリティー会社「トレンドマイクロ」(東京)によると、TikTokの成人版をかたった不正アプリは複数確認されている。インストールすると、あらゆる遠隔操作が可能となり、不正送金だけでなく、連絡先に勝手に電話やメール送信をしたり、カメラで撮影したりされる恐れもあるという。
同社の高橋昌也シニアスペシャリストは「スマホ内に不審なアプリがあればすぐに削除し、アプリを入手する際は正規のアプリストアを使うようにしてほしい」と注意喚起している。



