イーロン・マスクが仕掛ける「X」大改革、ユーザー離れを招くリスクとは
イーロン・マスクのX大改革、ユーザー離れリスク

イーロン・マスク氏が所有するX(旧Twitter)は、2023年10月の買収以来、大規模な改革を断行している。有料認証サービス「X Premium」の導入や、AIを活用したチャットボット「Grok」の統合など、収益化と機能拡充を急ピッチで進めている。

有料認証と収益化の試み

Xは2023年4月より、ブルーチェック(認証バッジ)を有料化し、月額約1,300円のサブスクリプションサービスを開始。2024年1月には、広告収入の減少を補うため、さらなる有料機能の追加を発表した。しかし、広告主の流出は続いており、2024年第1四半期の広告収入は前年同期比で約40%減少したと報じられている。

AI統合と新機能

マスク氏はAI技術にも注力しており、2023年12月には自社AI「Grok」をX Premiumユーザー向けに提供開始。Grokはリアルタイムの情報を活用し、ユーザーの質問に回答する。また、2024年2月には、動画・音声通話機能の追加を発表。これらの新機能は、競合するMetaのThreadsやTikTokに対抗する狙いがあるとみられる。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

ユーザー離れのリスク

一方で、こうした改革はユーザーの反発を招いている。有料認証への移行に伴い、従来の無料認証バッジを失った著名人やジャーナリストがXを離れるケースが相次いでいる。また、コンテンツモデレーションの緩和や、極右アカウントの復活など、ポリシー変更も批判を浴びている。調査会社Sensor Towerのデータによれば、2024年3月のXの月間アクティブユーザー数は前年同月比で約15%減少している。

今後の展望

マスク氏はXを「スーパーアプリ」へと進化させる構想を掲げるが、収益化とユーザー満足度のバランスが課題となる。専門家は「広告収入に依存しないビジネスモデルへの転換は評価できるが、ユーザー離れが加速すれば、プラットフォームの価値自体が低下するリスクがある」と指摘する。Xの行方は、ソーシャルメディア業界全体の動向にも影響を与えそうだ。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ