Microsoftは現地時間6月23日、Windows 11バージョン25H2および24H2向けのプレビュー更新プログラム「KB5095093」を公開した。この更新には、AI機能に依存しない5つの実用的な新機能と改善が含まれており、AI非対応のWindows 11ユーザーも利用可能である。Windows Latestが6月22日に報じた内容によれば、これらの変更はユーザーエクスペリエンスの向上を目的としている。
ウィジェットの動作を抑制、煩わしさを軽減
タスクバーのウィジェット機能が刷新される。従来はタスクバー左端のウィジェットボタンにマウスをホバーするだけでウィジェットが自動的に開き、通知やバッジが過剰に表示されることがあった。しかし、今回の更新により、マウスホバーではウィジェットが開かなくなり、通知やバッジの動作も控えめになる。これにより、ユーザーが感じていたストレスが軽減される見込みだ。
さらに、デフォルトでMSNフィードと広告表示が無効化される。ロック画面は簡素化され、天気のみが表示されるようになる。また、リンクをクリックした際に、既定のWebブラウザがEdgeでなくても、ユーザーが設定したデフォルトブラウザで開くように改善される予定である。
Windows Updateの一時停止がより柔軟に
Windows Updateの「更新の一時停止」機能が改善され、従来は5週間(35日)を超えて更新を停止することができなかったが、今回の更新でその上限が撤廃される。具体的には、一度に設定できる停止期間は最大35日であるが、延長を繰り返すことで、従来よりも柔軟に更新を停止できるようになる。これにより、ユーザーは自身の都合に合わせて更新タイミングを調整しやすくなる。
「ポイントインタイムリストア」でシステム復元が容易に
新たに「ポイントインタイムリストア」機能が導入される。これは、システム全体を数時間前または数日前の状態に回復できる機能で、Windows Updateの不具合やドライバーの破損、設定ミス、マルウェア感染など、予期しない問題が発生した際に役立つ。
設定アプリの「システム」→「回復」→「ポイントインタイムリストア」の「表示または編集」ボタンから調整可能で、復元ポイントの作成頻度は最小4時間、最大24時間、保持期間は最大72時間とされる。ただし、Windows Latestの筆者環境ではこれらのコントロールが無効化されており、調整できなかったと報告されている。復元は「Windows回復環境(Windows RE)」から実行できる。
スクリーンティントで眼精疲労を軽減
アクセシビリティ機能として「スクリーンティント」が追加される。これは、PCの長時間使用に伴う頭痛や眼精疲労を軽減するために、画面の色合いと明るさを調整する機能である。Microsoftは、この機能によりユーザーの負担が軽減されることを期待している。
Bluetoothの信頼性が向上
Bluetooth接続の信頼性、デバイスの互換性、オーディオの安定性などが改善された。特に最大の改善点として、Bluetoothマイクのミュート同期が挙げられる。従来は、ハンズフリーデバイスのミュート状態とWindows内部のマイク状態の同期に不具合が発生し、通話や会議中にミュートが正しく機能しないことがあった。今回の修正により、ミュートが正しく同期されるようになった。
7月の月例更新で広く展開へ
これらの新機能と改善は、6月23日リリースのプレビュー更新プログラム「KB5095093」に含まれている。Windows Updateからインストール可能だが、インストールボタンが表示されない場合は、「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」をオンに変更し、「更新プログラムのチェック」ボタンをクリックする必要がある。
多くの新機能は段階的に展開されるため、更新プログラムをインストールしてもすぐに利用できるとは限らない。幅広いユーザーへの展開は、7月14日のセキュリティ更新プログラム以降になる見込みである。



