NTTデータ、金融機関向け生成AI活用サービスを開始
NTTデータ、金融機関向け生成AIサービス開始

NTTデータは2024年3月1日、金融機関向けの生成AI活用サービス「FinGenerativeAI」の提供を開始したと発表した。このサービスは、大規模言語モデル(LLM)を活用し、金融機関の事務処理や顧客対応の効率化を支援する。

サービスの概要と特徴

FinGenerativeAIは、NTTデータがこれまで培ってきた金融業界向けシステム開発の知見と、最新の生成AI技術を組み合わせたクラウドベースのサービス。具体的には、融資審査や口座開設時の書類作成、コールセンターでの顧客問い合わせ対応、内部規程の検索・要約など、多岐にわたる業務での活用が想定されている。

NTTデータのプレスリリースによると、本サービスは「金融機関特有のセキュリティ要件やコンプライアンス要件を満たした環境で提供される」という。データの取り扱いに関しては、金融庁のガイドラインに準拠し、顧客情報の保護を徹底する。

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導入目標と期待される効果

NTTデータは、2025年度までに100社以上の金融機関への導入を目指すとしている。既に複数のメガバンクや地方銀行が導入を検討しているという。

導入効果として、NTTデータは「事務処理時間の平均30%削減」を見込む。例えば、融資審査における必要書類の作成時間が大幅に短縮され、審査期間の短縮につながる。また、コールセンターでは、AIが一次対応を行うことで、オペレーターの負担軽減と顧客満足度の向上が期待できる。

競合との差別化

金融業界向けの生成AIサービスは、他社も相次いで提供を開始している。例えば、日本IBMは「watsonx」を活用した金融向けサービスを、アクセンチュアは「Generative AI for Banking」をそれぞれ発表している。

これに対し、NTTデータは「金融機関のシステムとシームレスに連携できる点」が強みだと主張する。同社は既に多くの金融機関のシステム開発・運用を手掛けており、その経験を活かして、導入企業の既存システムとの統合をスムーズに行えるという。

今後の展開

NTTデータは、FinGenerativeAIの機能を段階的に拡充する計画だ。2024年度中には、不正取引検知やリスク管理への応用を追加する予定。また、将来的には、金融商品の提案最適化や、市場予測への活用も視野に入れている。

NTTデータの担当者は「生成AIは金融業界の業務プロセスを大きく変革する可能性を秘めている。当社は、安全かつ効果的な導入を支援し、金融機関の競争力強化に貢献したい」とコメントしている。

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