新型日産キックスがフルモデルチェンジ!デザイン刷新で競合SUVに挑む
新型日産キックス、デザイン刷新で競合SUVに挑む

日産自動車のコンパクトSUV「キックス」がフルモデルチェンジを実施し、デザインを大幅に刷新した。初代モデルから約4年、ベースとなったブラジル発表からは約10年が経過し、今風のスタイリングへと生まれ変わった。

なぜデザインを変えたのか?

初代キックスは日本では2020年に発売されたが、ベースモデルは2016年にブラジルで発表されたものだ。そのため、2020年当時すでにデザインは古くなりつつあった。さらに、同じ2020年にトヨタ「ヤリスクロス」が登場し、翌年にはホンダ「ヴェゼル」がフルモデルチェンジ。競合が強力だったため、新型ではデザインを一新して差別化を図った。

デザインのポイント:タフ&アジャイル

新型キックスのデザインテーマは「タフ&アジャイル」。力強くダイナミックでありながら、俊敏で軽快な姿を目指した。チーフプロダクトスペシャリストの田中聡氏は、発表会でこの点を強調した。

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フロントマスクはアメリカンフットボールのヘルメットをモチーフに、垂直に配置された灯火類が特徴。プログラムデザインダイレクターの楠鉄平氏は「強くタフなデザインにしたいという想いが形になった」と説明する。グリル内には日産の伝統的なVモーションを継承しつつ、現代的な解釈を加えた。

サイドビューでは、四隅に張り出したタイヤとマッシブなフェンダー、ブラックアウトした下回りが力強さを強調。線ではなく面で表現することで、最近のデザイントレンドに沿っている。リアはコンビランプとバンパーのブラック部分で「口」の字を描き、プロテクト感を表現。ランプ形状をフロントとリンクさせ、車体全体のまとまりを持たせた。

競合との比較とサイズアップ

新型キックスのボディサイズは全長4,365mm、全幅1,800mm、全高1,610~1,615mm。先代比で長さ75mm、幅40mm拡大され、ヴェゼルとほぼ同等のボリュームを得た。ホイールベースも35mm伸びて2,655mmとなり、後席の居住性はコンパクトSUVでナンバーワンを謳う。荷室容量は後席使用時で476リッター(前輪駆動)と、先代比50リッター以上増加。Gグレードでは電動リアゲートを採用する。

グレードは「Xシンプルパッケージ」「X」「X+」「G」の4つ。全グレードで前輪駆動と電動4WD「e-4ORCE」を選択可能。Gグレードは19インチホイールを装着し、フェンダーアーチやボディ下部はグロスブラック。X系グレードはサイドシルやバンパー下部にスニーカーのソールパターンを刻み、アクティブな方向性で差別化を図った。

ボディカラーはブラックルーフの2トーン4色、単色5色の計9色。イメージカラーの「レゾナンスブルー」は国内初設定となる。

インテリア:水平基調で安心感と開放感

インテリアのテーマは「コンフィデンス&コンフォート」。水平基調のデザインで安心感を演出し、ファブリック素材で心地よさを追求した。12.3インチのメーターとセンターディスプレイを連続させた横長インターフェイスが先進性と視認性を両立。XシンプルパッケージとXはシルバーアクセントとファブリックシート、X+とGはゴールドアクセントと合成皮革シートと、グレードごとに異なる雰囲気を提供する。

ただし、センターコンソールのボタン式ドライブセレクターは奥に配置されており、運転時に遠く感じる可能性もある。

SNSの反応と市場での位置づけ

SNSでは新型キックスの個性的なフロントマスクを含め、好意的な意見が多い。SUV市場が飽和する中で、力強く頑丈そうなデザインが求められており、「アメフト顔」の新型キックスはそのニーズに応えていると評価されている。

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