中国政府は、電気自動車(EV)に使用されるバッテリーのリサイクルを2025年から義務化する新たな規則を発表した。この動きは、急増するEV廃棄バッテリーによる環境汚染を防ぎ、リチウムやコバルトなどの重要資源を国内で循環させることを目的としている。
新規則の概要
新規則では、EVメーカーに対して販売したバッテリーの回収とリサイクルを義務付ける。メーカーはバッテリーの追跡システムを構築し、廃棄時には適切な処理を保証しなければならない。また、リサイクル業者には環境基準の遵守が求められる。
背景と課題
中国は世界最大のEV市場であり、2023年には約950万台のEVが販売された。バッテリーの寿命は一般的に8~10年とされ、今後大量の廃バッテリーが発生すると見込まれている。現在、リサイクル率は低く、不適切な処理による環境リスクが懸念されている。
- 資源確保: リチウム、コバルト、ニッケルなどのレアメタルを海外依存から脱却。
- 環境保護: 有害物質の漏出を防ぎ、土壌や水質汚染を防止。
- 産業創出: リサイクル産業の育成と雇用創出を促進。
規則の施行により、リサイクル技術の向上やビジネスモデルの変革が期待される。一方で、コスト増やインフラ整備の遅れなどの課題も指摘されている。



