JR東日本は、2026年度までに首都圏の全在来線駅でICカード乗車率100%を達成する計画を発表した。現在、同社の首都圏エリアでは約9割の駅でSuicaなどのICカードが利用可能だが、残りの約1割の駅では磁気券のみ対応している。今回の計画では、これらの駅にICカード対応改札機を設置し、2026年度中に全駅でICカード乗車を可能にする。
QRコード乗車サービスの導入
同時に、JR東日本はQRコードを使った乗車サービスも導入する。これは、スマートフォンアプリで事前に購入したチケットをQRコードで改札を通る仕組みで、2026年度中の実用化を目指す。これにより、ICカードを持たない観光客や一時的な利用者にもキャッシュレス乗車の選択肢が広がる。
Suicaエリアの拡大と利便性向上
JR東日本は、Suicaの利用エリアを拡大し、首都圏の全線でICカード乗車を可能にすることで、利用者の利便性向上を図る。同社の担当者は「ICカード乗車率100%により、乗車時のストレスを軽減し、スムーズな改札通過を実現したい」と述べている。また、QRコード乗車は、Suicaの代替としてではなく、補完的なサービスとして位置づけられている。
この取り組みは、JR東日本が進めるキャッシュレス化の一環であり、2025年度までに首都圏の全駅でICカード対応を完了する予定だったが、1年遅れの2026年度に目標を修正した。背景には、新型コロナウイルス感染症の影響で設備投資の優先順位が変わったことがある。
他の鉄道会社との連携
JR東日本は、他の鉄道会社とも連携し、ICカードの相互利用を促進する方針だ。現在、首都圏ではSuica、PASMO、ICOCAなど複数のICカードが相互利用可能だが、地方では対応エリアが限られている。JR東日本は、ICカード乗車率100%を首都圏で達成した後、地方路線への展開も検討するとしている。
今回の計画により、JR東日本の首都圏路線では、2026年度までにすべての駅でICカードまたはQRコードによるキャッシュレス乗車が可能になる見通しだ。これにより、現金や磁気券の取り扱いが減少し、駅業務の効率化も期待される。



