FCNTが8月27日に発売する新しいスマートフォン「arrows Alpha2」が、堅牢性の高さでヒットした旧モデル「arrows Alpha」の基本コンセプトを継承しつつ、デザインの刷新やバッテリーの強化、さらなる耐久性の向上を図りながら価格上昇を最小限に抑えた点などで、XなどのSNSで注目されています。
初代arrows Alphaのヒットとユーザー層の拡大
初代arrows Alphaは、群を抜く堅牢なボディーやワンランク上の高いスペックを備えながら意欲的な価格に設定し、“手が届くハイエンドスマホ”としてアピール。FCNTによると、8万円以上のオープンマーケット向けAndroidスマホで販売台数1位を獲得するなど、スマッシュヒットとなりました。
この8万円台の価格設定が絶妙だったようで、FCNTの統合マーケティング戦略本部長の外谷一磨氏は「ローエンドスマホからのステップアップだけでなく、価格上昇に耐えられなくなったハイエンドスマホからの受け皿ともなって売れた」と振り返ります。
初代arrows Alphaは、新たなユーザーの掘り起こしや購入者の若返りも果たしました。購入者のうち実に6割超が、それまで使っていたスマホがFCNT製ではなかったといいます。さらに、購入者の年齢層は、これまでのarrowsシリーズと比べて15歳ほども若返りを果たしたそうです。初代arrows Alphaの中古相場が高止まりしていることも、これまでのarrowsシリーズでは見られなかった傾向として挙げました。
arrows Alpha2の特徴と進化した耐久性
arrows Alpha2は、メモリーや部材の高騰という向かい風の厳しい状況での開発、発売となりましたが、XなどのSNSでの前評判は上々のようです。まず評価されているのが、本体デザインの一新です。前面と背面のパネルをフルフラット化して段差をなくしたほか、ベゼルをさらに細くしています。背面パネルには、傷が付きにくいグラスファイバーを採用しつつ、4色の上質なカラバリを採用したこともあり、全体に洗練された印象になりました。本体の幅は72mmに抑え、持ちやすさを維持しています。
バッテリーは5,370mAhに大容量化して1回の充電で2日使えるようにしたほか、約40分でフル充電できる急速充電機能も備えます。カメラはデュアルカメラを継承しますが、ソニー製の新型センサーで夜間の画質が向上。シリーズの特徴である堅牢性もさらに引き上げました。前面パネルにGorilla Glass Victus 2を用い、コンクリートの地面への落下耐性は1.8mにまで高めています。防水防滴性能も向上し、淡水1.5mまでの水中撮影も可能になりました。
そんなarrows Alpha2のことを、プロダクトマーケティング統括部長の野村俊介氏は「強いスマホですが、違うスマホでもあります」と評します。「世の中には多くのAndroidスマホが存在しますが、自身がそのスマホを使っていても、ほかのスマホと何が違うのかをひとことで説明できない機種は多いと思います。arrows Alpha2は“強い”という独自の特徴がはっきりしていて、ほかのスマホとの違いがクリアに見えやすい。購入を検討している人の目に留まりやすいだけでなく、購入していただいたあとも自身のスマホの特徴を理解して使ってもらえ、満足感の向上につながると思います」
価格設定と機能の取捨選択
arrows Alpha2は、メモリー価格高騰のなか、8GB+256GBモデルは94,900円と9万円台を維持するなど、頑張った印象を受けます。この8GBモデルについて、野村氏は「単純に価格の安さを追求するために性能に妥協したモデルではありません。それまでミッドレンジのスマホを使っていた人が、同じ価格帯で購入できるハイエンドとして興味を示し、ユーザー層を広げてくれる重要な存在」と語ります。メモリー8GBでも満足できるかが気になるところですが、仮想メモリーでメモリー領域を拡張できるので、普通に使う分には不満のない内容に仕上げたといいます。
arrows Alpha2で唯一気になったのが、望遠カメラがないこと。Androidのハイエンドモデルでは、100倍を超えるデジタルズーム性能をアピールする機種が増えているのに対し、arrows Alpha2は初代Alphaと同様に広角と超広角の2カメラを継承。FCNTがハイエンドと位置づける端末としては、ちょっと物足りないと感じました。外谷氏は「arrows Alpha2の開発にあたって機能や装備の取捨選択を議論した際、望遠カメラは意外にニーズが低いことが分かりました」と、一般の人はそれほど望遠性能を求めていないことを解説。マーケティング統括部担当部長の高橋知彦氏も「各社のハイエンドスマホは望遠性能の高さをアピールしていますが、実用性よりは“望遠がすごければ全体がすごいんじゃないか”と思わせるテクノロジーの象徴、いわばアイコンな存在になっているのではと感じます。ユーザーのみなさんも、自身のスマホカメラの利用状況を理解していますから、望遠の優先順位は実際は低いんです」と説明します。
最後に、外谷氏は「まずは一度、arrows Alpha2を見て触ってほしいと思います。試していただいた結果、買わないという結論になるのはその方の判断ですから仕方ありません。ですが、arrows Alpha2を知らないままでは損すると思いますので、ぜひ見てください」とプッシュします。野村氏も「自分がスマホに何を求めているのか、一度立ち止まって考えてみてください。もし分からないという人は、ハイスペックで高価なスマホは必要ないんだと思います。もし悩まれたら、ぜひarrows Alpha2を見て触ってほしいと思います。ほかのスマホとの違いが分かっていただけると思います」とアピールしました。



