ビジネス #自動車最前線 SUV全盛のいまセダンで勝負!8代目「レクサスES」プロトタイプに先行試乗で見えた完成度は?
新型レクサスESのBEVとHEV、計4モデルに試乗
モータージャーナリストの小川フミオ氏が、8代目となるレクサス「ES」のプロトタイプに試乗。BEV(バッテリー電気自動車)とHEV(ハイブリッド車)の計4モデルを、米国カリフォルニア州サンディエゴ近郊で試す機会を得た。
ES350h AWD:後輪駆動感と静粛性が際立つ
最初に乗り出したのは、ES350hのAWD(全輪駆動)モデル。後輪の駆動力をしっかりと感じられ、余裕をもって交通の流れに乗ることができ、場合によってはリードを奪うことも可能だ。ダッシュ力は前輪駆動版を上回る。
印象的だったのは、エンジンの作動音が抑えられていたこと。最近のハイブリッド車はエンジンが始動するタイミングが早い傾向にあるが、アクセルペダルを穏やかに踏んで加速する際、耳障りな音はほとんど聞こえない。ただし、路面状態が日本の高速道路並みに悪い箇所が多く、突き上げを感じる場面もあった。
一方、交通量の少ないラホヤ近辺の丘陵地帯では、路面に吸い付くような走りを披露。さまざまなサボテンや見慣れない植物に囲まれた景色とともに、ドライブを存分に楽しめた。
BEVモデル:ES500eとES350eのさらなる走り
より多様な状況で運転を堪能したいなら、ES500eとES350eのBEVコンビがさらに上の次元を提供する。レクサスではSUVモデルに広く採用されている「GA-K」プラットフォームをベースに、専用チューニングが施されている。BEV、HEVともにハンドリングは非常に気持ちよく、サイズを感じさせないポテンシャルの高さが光る。
トップモデルES500e:DIRECT4の威力
ラインアップの頂点に位置するES500eには、DIRECT4(ダイレクト4)が搭載される。これは車輪速度センサー、加速度センサー、舵角センサーなどを用いて前後のモーター出力を制御する技術で、ドライブにおいて大きな効果を発揮する。巡航時、加速時、コーナリング時など、場面に応じて前後輪へのトルク配分を「前輪0:後輪100」から「前輪100:後輪0」まで幅広く変化させるのが特徴だ。
全長5メートルを超えるプレミアムサイズセダンでありながら、山岳路での走行も意のまま。ドイツのライバルに負けないポテンシャルは、重要なセールスポイントと言える。実際、インターステート(高速道路)では驚くほど速く、ラホヤの海岸から丘陵地帯のワインディングロードでは、ファン・トゥ・ドライブぶりを遺憾なく発揮した。
前輪駆動のES350e:思わず笑みがこぼれる走り
次ページでは、前輪駆動モデルであるES350eの印象について詳しく報告する。思わず笑みがこぼれるような走りとは、どのようなものか。ぜひご期待いただきたい。



