ドン・キホーテを展開するPPIHグループの新業態「ロビン・フッド」が、静岡県沼津市に4号店となる香貫店をオープンした。コンセプトは「スーパーみたいでスーパーじゃない」。一見矛盾するこのフレーズの真相を確かめるべく、ドンキマニアの筆者が実際に訪れた。
ワンフロアで生鮮から日用品まで網羅
ロビン・フッド香貫店は、沼津駅から車・バスで約15分の住宅街に位置する。もともとはピアゴだった店舗を転換し、2024年6月26日にオープン。店舗面積は2846.50平方メートルのワンフロアで、生鮮食品、食料品、日用品、コスメ、衣類、ペット用品などが一堂に揃う。一般的なスーパーでは1階が食品、2階が日用品という構成が多いが、ワンフロア完結型は珍しく、買い物の導線がスムーズだ。
店内に入ると、まず目に入るのは衣類や日用品、電化製品のコーナー。ドン・キホーテのような「ジャングル感」はなく、整然と陳列されている。売れ筋商品がコンパクトにまとめられ、買い物しやすい印象だ。
ドンキとの違いは明確
驚いたのは、ドン・キホーテのプライベートブランド「情熱価格」の商品がそこまで多くないこと。お菓子売り場では比較的見かけたが、その他の食品や雑貨ではほとんど姿を消していた。ロビン・フッドはあくまで「ドンキとは異なる業態」として位置づけられているようだ。
非食品比率が約4割を占める点も特徴的だ。スーパーでありながら、お菓子の棚の隣に突然リカちゃん人形のコーナーが登場するなど、予想外の展開が訪れる。子ども連れの買い物客にとっては、下着もトイレットペーパーも電源タップもキャベツも同じフロアで買える利便性は大きい。
ヒット商品ランキングと衝撃の価格
オープン4日目ということもあり、店内にはこれまでの3店舗でのヒット商品ランキングが掲示されていた。第1位は税込85円(税抜78円)からのおにぎり。ただし、具材がない「だしごはん」はあまり売れておらず、106円のツナマヨや枝豆ひじき、おかかなどが人気だった。
第2位は「さわやか風味乳酸菌飲料10個入り」で171円(1本17.1円)。第5位は「キャンディーチーズ120g」で279円。いずれも驚きの安さだ。お惣菜コーナーでは「うどんバイキング」が214円で、讃岐うどんかきしめんを選び、好きな出汁と具材をトッピングできる。手のひら2枚分ほどの大きさのチキンカツが323円など、ボリュームと価格のバランスにワクワクする。
ロビン・フッド独自の食品を実食
筆者はロビン・フッドならではの食品を5点購入した。まず「うみゃ~棒」(照り焼き味、214円)は、1号店の甚目寺店でオープン1カ月で1万5000本、累計3万8412個を売り上げた大ヒット商品。ワンハンドで食べられる肉巻きおにぎりで、食べ応えのあるサイズとご飯の美味しさが光る。
オリジナル食品ブランド「安っ・得っ・速っ・楽っ」シリーズからは、「レタスが主役のサラダ」(322円、累計1415個販売)は国産野菜8品目が180g入りで消費期限3日。「レンジで簡単!ちゃんちゃん風銀鮭西京蒸し」(387円)は容器ごとレンジ加熱で完成し、骨取り済みで便利。「おさかな豆腐ハンバーグの照り焼き」(538円、累計2292個販売)はフライパンで5~10分炒めるだけでメインと副菜が完成。「国産わかめスープ」(430円)は1袋で30杯分、個包装なしでコスパ最強。実際に味わうと、わかめと出汁の風味がしっかりしており、インスタントとは思えないクオリティだった。
今後の展開
PPIHグループは2026年中に東海エリアのみでロビン・フッドを展開し、2027年以降は買収したスーパー「オリンピック」を順次ロビン・フッドに転換する計画だ。関東圏にも店舗が拡大する予定で、日常使いできるワクワクとオトクが両立した新業態が、私たちの街にもやってくる日が待ち遠しい。



