Appleは中国市場でiPhoneの大幅な値下げを開始した。一部モデルでは最大2300元(約4万6000円)の割引が適用され、販売不振と競争激化に対応する動きだ。
値下げの詳細
Appleの中国公式サイトでは、iPhone 15 Pro Maxの256GBモデルが最大2300元引きの1万1999元(約24万円)で販売されている。これは定価から約16%の値下げに相当する。また、iPhone 15 Proの128GBモデルは1900元引きの8999元(約18万円)で、約17%の割引となる。標準のiPhone 15も最大1400元引きで、一部モデルでは約18%の値下げ率に達する。
この値下げは、中国のECサイト「天猫(Tmall)」や「京東(JD.com)」などでも同時に実施されており、オンラインと実店舗の両方で適用される。Appleは以前から中国市場での販売低迷に直面しており、2024年第1四半期のiPhone売上高は前年同期比で約19%減少したと報じられている。
背景と競争環境
中国市場では、HuaweiやXiaomiなどの地元メーカーが高性能なスマートフォンを低価格で提供しており、Appleの競争力は低下している。特にHuaweiは、自社開発のチップセットを搭載したスマートフォンで高い評価を得ており、Appleの高価格帯戦略に打撃を与えている。また、中国政府機関でのiPhone使用制限の動きも販売に影響しているとみられる。
アナリストは「Appleは中国市場でのシェア維持に苦戦しており、値下げは短期的な販売促進策として有効だが、ブランド価値の低下リスクもある」と指摘する。一方、一部の消費者は「値下げは嬉しいが、Appleの革新性が低下していることが懸念される」とコメントしている。
今後の見通し
Appleは2024年中に新型iPhoneの発売を計画しているとされるが、中国市場での競争はさらに激化すると予想される。値下げ戦略が長期的な成長につながるかは不透明であり、Appleは製品の差別化やサービス強化など、新たな戦略を模索する必要がある。



