人型ロボットが陸上やサッカーなどで競い合う「世界人型ロボット運動会」が22日、北京市で始まった。開幕式に続いて開かれた陸上100メートルと400メートルの予選では、人類が持つ世界記録を超えるタイムが次々と飛び出し、急速な技術の進化を見せつけた。
人類の世界記録を次々と更新
運動会は北京市などが主催し、今年で2回目。陸上100メートルでは、ウサイン・ボルト(ジャマイカ)が持つ男子の世界記録9秒58を上回る9秒32が、400メートルでも男子世界記録43秒03を上回る39秒70の記録が出た。昨年の100メートルの計測タイムは22秒08が最速で、1年間で半分以下に縮めたことになる。
一方で、ゴール後に減速できず周囲の壁やマットに激突し、壊れたり燃えたりするロボットも相次いだ。
開幕式ではダンスやサッカーを披露
競技に先駆けて行われた開幕式では、人型ロボットたちが整然と行進し、ダンスやサッカー、テニスなどを披露した。会場ではロボットが好記録を出したり、鮮やかな演技を披露したりするたびに、観客から大きな歓声が上がった。
主催者によると、今年は陸上やサッカーのほか、卓球や重量挙げ、格闘技など運動競技30種目以外に、小売店での接客や工場での作業など、実用的な能力を競う21種目が行われる。日本を含む世界16カ国から計2056体のロボットが出場するという。
中国はフィジカルAIを重点分野に
中国は、2026年から5年間の経済・社会の政策方針「第15次5カ年計画」でも、人型ロボットのような機械にAIを搭載する「フィジカルAI」を重点分野に定めるなど、官民挙げて注力している。
運動会は、26日までの5日間の日程で行われる。



