スズキ新型軽BEV「e SKY」試乗、ガソリン車からの乗り換えに最適な“普通”のデザイン
スズキ新型軽BEV e SKY、ガソリン車からの乗り換えに最適な“普通”のデザイン

スズキの新型軽乗用BEV「e SKY」プロトタイプが、ガソリン車からの自然な乗り換えを可能にする“普通”のデザインで注目を集めている。交通コメンテーターの西村直人氏が試乗し、その魅力を詳細にレポートした。

外観デザイン:一体感とまとまり感で新しい表現

全長3400mm縛りの軽自動車を大きく見せるのではなく、一体感、そしてまとまり感で新しいスズキのデザインを表現した。逆張りとも言える発想が筆者にとっては実に興味深かった。ショルダーラインとも呼ばれるアーチラインは、前後フェンダーアーチの弧、前後オーバーハングの終わりの巻き上げ処理、前後タイヤ位置との3点を連携させる立役者として立派な役割を果たしている。

後ろ姿はスッキリ。グリルレスの前面と意匠を合わせるため、テールパネルにも膨らみをもたせ立体感を強調するが、キャラクターラインなどは用いず、素の良さで勝負する。これも実に心地よい。

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インテリア:機能美あふれるコクピット感

車内に目を向けると、陶器を思わせるオフホワイトのインパネトレーが存在感を主張する。このトレーに対してブラックトリムの液晶パネルがそそり立つようデザインされていて、配色以上に立体的なコントラストもハッキリさせた。これまでたくさんのクルマを見てきたがe SKYの運転席まわりはまとまり感が強い。この衝撃は、はじめて「GSX1100S KATANA」(スズキの大型二輪で日本刀がモチーフ)にまたがり、インパネをまじまじと見たときと同じくらいだ。

e SKYの場合、見た目だけじゃなく機能的でもある。運転席に座り身長170cmの筆者が正しいドライビングポジションをとると、助手席のドアトリムからインパネトレー、そして運転席のドアトリムに至るまでを取り囲む造形がとられており、コクピット感が強烈だ。ただ、それでいてスポーツ色が強いとか、男性向きという偏りは一切なく中庸。「移動体としてあるべき運転席まわり」という印象を強く抱いた。

運転感覚:ガソリン車と変わらない安心感

外観で紹介した弧を描くショルダーラインに起因して車内からだと若干ウィンドー位置が高くなるが、少なくとも筆者の体軀では包まれ感の演出として捉えることができた。いい意味でエンジン搭載の軽自動車と変わらない運転感覚が、ガソリン車から自然に乗り換えられる安心感を提供している。

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