日野自動車、路線バス車内のAI見守りシステムを公開 転倒事故防止へ
日野自動車、路線バス車内のAI見守りシステムを公開

日野自動車は21日、路線バスの車内の映像をAI(人工知能)で分析し、転倒事故を防ぐシステムを開発し、報道陣に公開した。運転手の目視による安全確認を、技術で補うねらいだ。日野以外のバスにも搭載できるのが特徴で、2027年の発売を予定しているという。

カメラ2台で車内を監視し注意喚起

このシステムは、車内の前方と後方を2台のカメラで撮影し、この映像をAIが解析する。つり革や手すりにつかまらずに立ったままの乗客がいれば、運転席のモニター上でその乗客を赤枠で囲い、運転手に聞こえるように注意喚起の音声を流す。運転手に対して、車内への呼びかけや安全運転を促す仕組みだ。

京王電鉄バスで先行導入、実証実験も

今月、京王電鉄バスグループが調布営業所(東京都)のバス1台に先行導入した。12月まで各地のバス会社と実証実験を進める予定だ。システムの一般販売の価格は未定だという。

国土交通省のまとめによると、路線バスの事故のうち、発進時の転倒など車内事故が3割を超える。京王電鉄バスの大野賢治・安全技術部長はこの日の説明会で「運転手の努力や会社としての啓発活動だけでは限界に来ており、技術的な解決策が求められている」と語った。