人型ロボットが陸上やサッカーなどで競い合う「世界人型ロボット運動会」が22日、北京市で開幕した。陸上100メートルや400メートルでは人類の世界記録を超えるタイムが続出している。中国の人型ロボットがなぜこれほど急速に進化できるのか。中国のハイテク産業に詳しく、ロボット運動会を現地で観戦中の野村総合研究所チーフエキスパート・李智慧氏に聞いた。
現場で感じた中国の本気度
今回、初めて現場で観戦して感じたのは、戦略的に人型ロボット産業を発展させようとする中国の本気度だ。陸上100メートルで人間の世界記録を超えただけでなく、開幕式ではテニスや卓球で人型ロボットが人間とチームを組んで対戦するなど、人間と「協同」する能力の向上も見られる。
政府目標と企業の急速な進化
中国政府には、人間とロボットが共生する社会を作る、という確たる目標があり、その目標に向けて中国企業もロボット性能を急速に進化させている。
本大会の競技種目には、陸上競技のほかにも多様な種目が含まれている。ロボット運動会は、単に走る・踊るといった性能披露の場にとどまらず、中国の人型ロボット産業の現在地を示す場となっている。



