新潟県田上町の竹林を舞台にしたアートイベント「国際田上竹祭 TAGAMI Bam Boo Boo(たがみバンブーブー)」が、2026年も9月12日から10月12日まで開催される。人口約1万人の町に、過去4年間で延べ13万6000人が来場。2025年度だけでも延べ4万2000人が訪れた。
放置竹林をアートに変える取り組み
田上町は新潟市の南東に位置し、竹林が広がる町。このイベントは、放置竹林という地域課題を逆手に取り、竹をアートとして再価値化する取り組みとして2022年に始まった。
特徴は、完成した作品を見るだけのイベントではないこと。ボランティア組織「たけのこ団」や教育機関、地域住民らが竹林の整備や伐採、アート制作、設置まで一緒に取り組んできた。
サッカー場1面の竹アート空間と高さ6mのブランコ
メイン会場となる竹林「たがみバンブーブー竹林」では、サッカー場1面ほどの広さに竹アートが展開される。2026年は、光の演出家の髙橋匡太氏、空間デザイナーの小出真吾氏、ロープ遊具アーティストのはんす氏らのアーティストが参加予定。日が落ちると、竹林に設置された作品が光に照らされ、幻想的な空間が現れる。
町内各所にも竹を使った作品や体験スポットが登場し、中でも「道の駅たがみ」に設置される高さ6mの巨大な竹製ブランコが目を引く。竹という身近な素材を巨大な遊具へ変えることで、眺めるだけではない体験型のアートになっている。
約300人が歩く光のパレードと中学生の企画
2026年は新たな企画として「光のパレード」を開催。9月12日のオープニングイベントでは、約300人の参加者が「道の駅たがみ」からメイン会場の竹林まで、約1.2kmを光と音楽に合わせて歩く。
さらに、田上中学校の3年生が総合プロデュースする新会場「TBBBたがみバンブーブーミュージアム」も登場。中学生たちが食のプロと考案したオリジナルフードの販売をはじめ、体験型アートやスタンプラリーなどを展開する予定だ。
また、地域住民が果実袋に「笑顔」を描いて制作する「ひかりの実」を町内に展示。袋の中にLEDライトを入れることで、夜になると笑顔が光となって浮かび上がる。豪農の離れ座敷や枯山水庭園とアートが融合する「椿寿荘」での特別営業や、JR羽生田駅前の原っぱでのアート展示、湯田上温泉での作品展示など、町全体が竹あかりのアート空間へと変貌する。



