全工程AI化でコスト9割削減、韓国発ショートドラマ「Vigloo」の戦略
全工程AI化でコスト9割削減、韓国Vigloo戦略

韓国のショートドラマ専門配信プラットフォーム「Vigloo(ビグルー)」が、制作工程のほぼすべてに人工知能(AI)を導入し、コストを従来の約9割削減、制作期間を3分の1に短縮することに成功した。同社は2024年7月にローンチされ、親会社のSpoonLabsはオーディオ配信アプリ「Spoon」も運営。Vigloo事業部には70~80人のスタッフが在籍している。

AI導入の背景:中国市場の先行と競争激化

ViglooのAIディレクター、ファン・ジャヨン氏は、AI導入のきっかけについて「中国が先行していたから」と説明する。中国では制作コスト削減と収益化の手段としてAI活用が進み、そのトレンドが韓国市場にも波及。さらに、ショートドラマ市場の競争激化も後押しした。実写制作費が4~5倍に高騰し、作品の消費サイクルが1カ月未満と非常に短いため、大量のコンテンツが必要となった。

全工程AI化の実態:SFXは100%、BGMは40%

Viglooでは現在、制作の全工程でAIを活用している。例えば、特殊効果(SFX)は100%、音響効果の約85%、背景音楽(BGM)の約40%をAIで生成。2026年に制作する作品の30%以上でAIを活用する見込みだ。使用ツールは「Seedance」と「Kling」。AI生成シーンは1080pで制作し、実写は4Kで撮影後、最終的にHDに落としている。

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市場反応と今後の展望

AI作品の市場反応は良好で、Netflixなどの大手プラットフォームの参入は脅威と感じつつも、ショートドラマがメインストリームとして認知される好機と捉えている。最大の提供先は韓国市場で約35%、日本が約20%、英語圏(北米含む)が20~25%で上昇傾向。その他地域(スペイン語圏、東南アジアなど)は作品により変動がある。

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