国立科学博物館(科博)とNHKの自然番組「ダーウィンが来た!」が共同企画した特別展「いきもの超ワールド展」が、2026年7月11日から東京・上野の国立科学博物館で開幕する。科博が所蔵する標本・資料と、同番組が長年撮影してきた迫力ある映像を組み合わせ、生き物たちの適応進化や生存戦略を科学的視点から理解できる構成が特徴だ。
6つの章で解き明かす生き物の生存戦略
展示は6章構成で、動物たちの驚きの能力や戦略を紹介する。第1章「いきもので異なる『五感』」では、視覚、触覚、聴覚、嗅覚、味覚が生存に果たす役割を解説。オットセイの毛皮と羊の毛に触れる体験コーナーも設けられている。第2章「いきもので変わる『エネルギー補給』」では、捕食、採食、寄生、共生など多様なエネルギー獲得戦略を紹介。第3章「いきものの挑戦『サイズ』適応術」では、体長4メートル、体重1.8トンに達した古代のナマケモノ「ピラミオドンテリウム」のレプリカ復元骨格と、現生種のノドチャミユビナマケモノ(体長1メートル以下)を比較展示し、サイズの進化的意義を考えさせる。
標本と映像の融合が生む新たな体験
同展の最大の特徴は、標本展示と映像演出の組み合わせだ。科博の標本は動物の構造や大きさを実感させ、番組の4K映像は自然環境での動きを臨場感たっぷりに伝える。第3章と第4章の間には、壁面や足元を含む映像に囲まれる「大自然超体感シアター」を設置。公式ナビゲーターの相葉雅紀さんは「自然の中に入り込んだような感覚を味わえる」と絶賛した。
相葉雅紀さんが音声ガイドに参加
相葉雅紀さんは音声ガイドにも出演。オリジナルキャラクター「くじらじい」や番組おなじみの「ヒゲじい」と共に、展示の見どころを案内する。相葉さんは収録にあたり「来場者の体験を邪魔しないよう、そっと情報を渡す意識で臨んだ」と語る。音声ガイドは専用機レンタルとスマホアプリ(課金)で利用可能だ。
多様なスケールで生命のしたたかさを体感
相葉さんは、番組ロケで砂浜に棲む1ミリ以下の「メイオベントス」を探したエピソードを披露。同展では、ミクロな生物から巨大な古代生物まで、幅広いスケールの生き物を紹介する。総合監修の田島木綿子氏(科博動物研究部研究主幹)は、生き物の適応を「無邪気でがむしゃらで、忖度のない生き残り術」と表現。来場者が生き物の生存戦略に驚きや感動を共有してほしいと述べた。
開催概要
会期は2026年7月11日から10月12日まで。開館時間は9時~17時(入場16時30分まで)、8月9日~15日は18時まで延長。休館日は7月13日、9月7日・14日・24日・28日。入場料は一般・大学生2300円、小・中・高校生600円、未就学児無料。土日祝日と8月10日~14日は日時指定予約制。会場内は展示映像を除き撮影可能だが、フラッシュ、三脚、一脚、自撮り棒、動画撮影は禁止。公式図録(2600円)やカプセルトイ、記念メダルも販売される。



