ソフトバンクG、英AI半導体大手Graphcore買収で英政府承認
SBG、英AI半導体Graphcore買収承認

買収の背景と承認の経緯

ソフトバンクグループ(SBG)は、英国のAI半導体スタートアップであるGraphcoreの買収について、英国政府の国家安全保障審査を通過し、正式な承認を得た。この買収は2024年11月に発表されており、買収額は約5億ドル(約750億円)と推定されている。

Graphcoreの技術と事業

Graphcoreは2016年に設立されたブリストル拠点の企業で、AI処理に特化した「Intelligence Processing Unit(IPU)」を開発している。同社のIPUは、従来のGPUとは異なるアーキテクチャを採用し、大規模なAIモデルの学習や推論において高い性能を発揮する。Graphcoreはこれまでに、マイクロソフトやデルなどの大手テクノロジー企業から出資を受けていたが、競争の激しいAI半導体市場で苦戦していた。

英国政府の国家安全保障審査

英国政府は、外国企業による重要技術分野の買収に対して厳格な審査を行っている。今回の買収は、国家安全保障上の懸念がないと判断された。英国のビジネス・貿易省は、「この買収は英国の国家安全保障にリスクをもたらすものではない」との声明を発表した。

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SBGのAI戦略

SBGは、AI分野への投資を積極的に進めており、英半導体設計大手のArmを傘下に持つ。Graphcoreの買収により、SBGはAI半導体の設計から製造までのバリューチェーンを強化する狙いがある。SBGの孫正義会長兼社長は、「AIの進化を加速するために、Graphcoreの革新的な技術を活用したい」と述べている。

市場への影響と今後の展望

この買収により、AI半導体市場における競争がさらに激化するとみられる。NVIDIAが市場を席巻する中、SBGはArmとGraphcoreの技術を組み合わせることで、新たなAI向けプロセッサの開発を目指す。業界関係者は、「SBGがGPUに代わるAI半導体の標準を確立できるかが注目される」と指摘する。

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