半導体不足で自動車生産に影響、トヨタも減産へ
半導体不足で自動車生産に影響、トヨタ減産へ

世界的な半導体不足の影響が自動車産業に深刻な打撃を与えている。トヨタ自動車は2023年7月、国内の複数の工場で生産調整を実施すると発表した。これにより、約1万台の生産に影響が出る見通しだ。

半導体不足の背景

半導体不足は、新型コロナウイルス感染症のパンデミック以降、リモートワークの普及やデジタル機器の需要急増により深刻化した。自動車業界では、電子制御ユニット(ECU)や先進運転支援システム(ADAS)などに使用される半導体の供給が追いつかず、生産計画に支障をきたしている。

トヨタの対応

トヨタは、7月の減産について「半導体を含む部品の供給不足に対応するため」と説明している。対象となるのは、愛知県の田原工場や福岡県の宮田工場などで、具体的には「ランドクルーザー」や「プリウス」などの人気車種の生産が一部停止される。同社の広報担当者は「需要は堅調だが、供給制約が続いている」と述べている。

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業界全体への影響

半導体不足はトヨタだけでなく、日産自動車やホンダなど他メーカーにも波及している。日産は2023年4~6月期に世界生産台数が前年同期比で約15%減少したと報告。ホンダも一部工場で操業停止を余儀なくされている。業界団体の日本自動車工業会は「半導体不足は2023年後半も続く可能性が高い」と警鐘を鳴らす。

今後の見通し

半導体メーカーは増産体制を進めているが、新工場の稼働には時間がかかる。調査会社IHS Markitによると、半導体不足は2024年まで続くとの予測もある。自動車メーカーは在庫の最適化や代替部品の調達などで対応を迫られているが、根本的な解決には至っていない。

トヨタは2023年度の世界生産計画を約1010万台としているが、今回の減産が計画達成にどの程度影響するかは不透明だ。同社は「状況を注視しながら、柔軟に生産計画を見直す」としている。

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