半導体レジスト市場、2025年に1000億円超へ EUV向け需要拡大
半導体レジスト市場、25年に1000億円超 EUV需要拡大

半導体の微細加工に不可欠なフォトレジスト(感光材)市場が、2025年に初めて1000億円の大台を超える見通しとなった。半導体露光装置の進化に伴い、最先端のEUV(極端紫外線)リソグラフィ向け高価格品の需要が拡大し、市場全体を押し上げる。

EUVレジストが市場成長を牽引

調査会社の富士キメラ総研によると、2023年の半導体レジスト世界市場は前年比5%増の950億円。2025年には1050億円に達すると予測する。成長の原動力はEUV用レジストだ。EUVレジストは従来のArF液浸用レジストに比べ、価格が3~5倍と高く、微細化の進展で使用量も増加している。

「EUVレジストは技術的な難易度が高く、参入障壁が大きい。現在、量産に対応できるのは世界で数社のみ」と、半導体材料アナリストは指摘する。EUVレジスト市場は2023年に約200億円と推定され、2025年には300億円を超える見通しだ。

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国内勢が競争優位を維持

半導体レジスト市場では、東京応化工業、JSR、信越化学工業、住友化学などの日本企業が世界シェアの約8割を占める。特にEUVレジストでは東京応化工業とJSRが先行し、両社で市場の半分以上を握る。

東京応化工業は2023年12月、EUVレジストの生産能力を2024年度中に2倍に増強すると発表。JSRも2024年1月、韓国工場でEUVレジストの増産投資を決定した。両社は先端ロジック半導体向けに加え、DRAM向けEUVレジストの開発も進めている。

課題は需要変動と技術革新

一方、半導体市況の変動がリスク要因だ。2023年は半導体不況の影響で、レジスト出荷量は前期比で減少した。しかし、EUVレジストは単価が高いため、数量が減っても売上高を維持できた。

「今後はEUVの多層化やハイパーNA(開口数)対応など、さらなる技術革新が必要になる。また、日本の材料メーカーは、台湾や韓国の顧客との関係強化が不可欠」と、業界関係者は語る。

まとめ:日本の材料産業の命運を握る

半導体レジスト市場の拡大は、日本の材料メーカーにとって大きなチャンスだ。しかし、技術開発競争は激化しており、勝ち残るためには継続的な投資と顧客との連携が欠かせない。2025年の1000億円突破は、日本の半導体材料産業の底力を示す試金石となる。

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