データセンター向け売上高が急拡大、全社売上高も過去最高
NVIDIAが2026年5月24日に発表した2026年第1四半期(2026年2月~4月)決算によると、データセンター向け半導体の売上高は前年同期比3.5倍の約4.5兆円(約300億ドル)に達した。この急成長は、生成AI(人工知能)向けGPU(画像処理半導体)の需要が大幅に拡大したことが主因だ。同社の全社売上高も前年同期比2.8倍の約5.7兆円(約380億ドル)と過去最高を記録し、純利益も約2.3兆円(約150億ドル)と同3.2倍に増加した。
H100 GPUの需要が引き続き旺盛、供給体制も強化
データセンター向けでは、同社の主力製品である「H100」GPUの需要が引き続き旺盛で、クラウドサービス事業者や大手テクノロジー企業からの大口受注が寄与した。NVIDIAのCEOであるジェンスン・フアン氏は「生成AIの導入が加速しており、当社のGPUはあらゆる業界で不可欠なインフラになりつつある」と述べ、需要の持続的な拡大に自信を示した。また、同社は次世代GPU「B100」の量産を2026年後半に開始する計画で、供給能力の増強にも注力している。
自動車向け半導体も成長、全セグメントで好調
データセンター以外のセグメントでも成長が見られた。自動車向け半導体の売上高は前年同期比15%増の約450億円(約3億ドル)となり、自動運転技術向けのSoC(システムオンチップ)「DRIVE Orin」の採用が拡大した。ゲーム向けGPUの売上高は前年同期比20%増の約1.1兆円(約75億ドル)で、新製品「GeForce RTX 50シリーズ」の販売が好調だった。同社の全セグメントでの売上高は、前年同期比で2倍以上に拡大している。
今後の見通しと市場への影響
NVIDIAは2026年第2四半期の売上高見通しを約6兆円(約400億ドル)と、市場予想を上回る水準で発表した。同社の株価は決算発表後の時間外取引で一時5%上昇し、時価総額は約300兆円(約2兆ドル)に迫る勢いだ。半導体業界全体では、生成AI向け需要が牽引役となり、2026年の世界半導体市場規模は前年比20%増の約600兆円(約4兆ドル)に達する見通しと、業界団体が予測している。



