ニチレイが不正アクセスを受け、システム障害が発生した。この影響で冷凍食品などの配送事業に支障が出ており、取引先である約5千社の企業に波及している。外食店やスーパーでは一部商品の欠品が生じ、食品メーカーでは生産が滞るケースも出ている。
障害の概要と影響範囲
ニチレイによると、13日に発生したシステム障害により、冷凍倉庫の入出庫や冷凍食品の出荷業務に支障が生じている。障害の範囲は現在調査中で、復旧時期は未定としている。なお、個人情報や顧客データの外部への流出は確認されていないという。
ニチレイは全国に約140箇所の物流拠点を持ち、冷蔵倉庫の設備能力は国内最大規模を誇る。今回の障害で、ニチレイが扱う食材の供給が滞り、消費者への影響も出始めている。具体的には、あずきバーや冷凍のさぬきうどんなどの配送がストップしている。
取引先への影響:くら寿司や井村屋など
ニチレイに鶏肉などの配送を委託しているくら寿司では、一部商品の供給に遅れが生じている。井村屋もあずきバーの生産に影響が出ており、スーパーでは冷凍食品の欠品が報告されている。また、ケンタッキーフライドチキンも取引先であり、臨時休業の可能性が懸念されている。
食品メーカーでは、原材料の調達が難しくなり、生産ラインの停止を余儀なくされるケースも出ている。この障害は、冷凍食品のサプライチェーン全体に深刻な影響を及ぼしている。
復旧の見通しと今後の対策
ニチレイはシステムの復旧作業を進めているが、具体的な時期は未定。不正アクセスの原因や被害の全容についても調査中であり、詳細が明らかになるまで時間がかかる見込みだ。ニチレイは「影響を受けた取引先や消費者に深くお詫び申し上げる」とコメントしている。
今回のシステム障害は、食品流通の基盤を支える物流ネットワークの脆弱性を浮き彫りにした。今後、ニチレイはセキュリティ対策の強化を図るとともに、復旧後の供給正常化に全力を挙げるとしている。



