JX金属、AI半導体材料増産へ加速も非鉄金属事業に課題
JX金属、AI半導体材料増産も非鉄金属に課題

JX金属がAI(人工知能)ブームを追い風に、半導体材料の増産にアクセルを全開にしている。しかし、非鉄金属銘柄としての側面からは、マイナス材料にも直面しており、株価は高値圏で一進一退の展開が続いている。

半導体需要の増加が追い風に

今年5月、JX金属は上場来高値となる5828円まで急上昇した。背景には、AI向け半導体材料の需要拡大がある。さらに、ENEOSホールディングスが保有する株式の公開買い付け(TOB)とその後の自己株消却も株価を押し上げた。

しかし、6月以降は高値圏でのもみ合いが続いている。世界的なニッチトップとしての技術力や中長期の成長性への期待は根強いものの、株価の伸び悩みは無視できない。

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営業利益2000億円台が視野も、過半がベース事業

JX金属の営業利益は2000億円台が視野に入るが、その過半は非鉄金属のベース事業によるものだ。半導体材料事業の好調に比べ、非鉄金属事業は市況変動の影響を受けやすく、足元では軟調な展開が続いている。

6月に入ってから、JX金属は相次いで増産投資を発表している。具体的には、半導体向け材料の生産能力を拡大するための設備投資を加速する方針だ。これにより、AI需要の取り込みをさらに強化する狙いがある。

非鉄金属事業の課題

一方で、非鉄金属事業は銅や亜鉛などの価格変動に左右される。世界的な景気減速懸念や供給過剰が価格を押し下げており、同事業の収益は低迷している。JX金属の株価が伸び悩む理由の一つは、このベース事業の不透明感にある。

同社は、半導体材料事業の拡大で非鉄金属事業の低迷を補う戦略だが、投資家の間では「半導体材料事業の成長だけでは株価を支えきれない」との見方もある。

今後の展望

JX金属は、AI関連需要の拡大を追い風に、半導体材料事業の増産を推進する。しかし、非鉄金属事業の回復が遅れれば、全体の収益に影響を及ぼす可能性がある。市場では、同社の株価が再び上昇トレンドに乗るためには、非鉄金属事業の改善が不可欠との指摘が強い。

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