ハコネサンショウウオは、成体になっても肺を持たず、皮膚呼吸で生きている。乾燥が天敵で、水滴に含まれる酸素を皮膚の毛細血管から取り込むため、雨が必要不可欠だ。
名前の由来と特徴
名前の由来は、発見された場所が神奈川県の箱根だったから。仲間は日本に7種いて、県内には本種とホムラハコネサンショウウオがいる。背中の模様で見分けるが、なかなか難しいという。
目が飛び出しているのは、陸上で獲物を追う時に幅広く見渡せるように発達したからではないかと考えられている。
生息環境と生態
ハコネサンショウウオは渓流やその周辺の森林に暮らし、雨降りの夜間に石の下や倒木の下から出てきて活動する。幼生は3年ほど水中生活をし、水の流れに飲まれないよう、指先の黒い爪が発達していく。顔つきは犬顔に見える。13~19センチほどまで成長する。
県内北部などで見られたが、発見例は少なく、県内でどう分布しているのかは詳しくわかっていない。
食文化と保護
福島県の檜枝岐村では、ハコネサンショウウオを燻製にして食べている。昔から冬場の非常食としてきたようだ。特別な道具を沢に設置して捕獲するが、捕りつくさないようルールが決められている。
食べたことがあるが、お味のほどは……。(びわこベース代表 関慎太郎)



