中国CATL、日本市場へ本格参入
世界最大の電気自動車(EV)用電池メーカーである中国の寧徳時代新能源科技(CATL)が、日本市場に本格参入した。同社はトヨタ自動車や日産自動車など国内大手自動車メーカーへの電池供給を開始しており、日本のEVシフトを加速させる存在として注目を集めている。
CATLは2023年、日本法人を設立し、営業拠点を東京都内に開設。すでにトヨタ向けにリチウムイオン電池の供給を始めており、日産とも2024年からの供給契約を結んだ。さらに、ホンダやマツダとも交渉中とされる。
日本市場での競争激化
日本市場では、パナソニックが長年にわたり電池供給で優位に立ってきたが、CATLの参入により競争が激化している。パナソニックはテスラ向けに加え、トヨタとの合弁会社で電池生産を強化する方針だが、CATLの低価格戦略が脅威となっている。
業界関係者によると、CATLの電池はパナソニック比で2~3割安いとされ、自動車メーカーにとってはコスト削減の大きなチャンスとなる。一方で、中国企業への依存度が高まることへの懸念も指摘されている。
政府の対応と今後の展望
経済産業省は、電池の安定供給確保の観点から、国内生産を促進する補助金制度を拡充する方針を示している。2023年度補正予算では、電池工場の建設費の3分の1を補助する制度が創設された。
専門家は「日本メーカーが競争力を維持するには、技術革新とコスト削減の両立が不可欠」と指摘する。CATLの参入は、日本の電池産業に大きな変革をもたらす可能性がある。



