ゼブラが初めて投入した最高級ボールペン「HAMON」の売れ行きが好調だ。販売数は非公表ながら、目標値の160%を達成。発売日に完売した販売店も出るなど、同社にとって異例のスタートを切った。
「HAMON」とは? 万年筆超えの約6万円ボールペン
「HAMON」は、ゼブラが立ち上げた最高級ボールペンブランド「THE ZEBRA」の第1弾商品。価格は1本約6万円で、高級ボールペンの相場を上回る。万年筆を超える価格設定ながら、従来の高級ボールペンにはない“異様なこだわり”を詰め込んだという。
特徴的なのは、ゼブラの伝統であるインク残量が見える「みえるみえるデザイン」を採用している点だ。さらに、アフターサービスとして「10年保証」に加え、替芯の無償提供サービスを付帯。ゼブラで新技術が生まれるたびにTHE ZEBRA用の中芯も開発し、ユーザーに届けるという。日本らしさを意識し、桐箱に入れて販売している。
販売開始直後から反響、都内では品切れも
発表当初は、コンセプトに「脇役」という言葉があったように華美な装飾や派手さを排したため、「5万円のボールペンには見えない」といった厳しい声もあった。しかし、実際の販売では「発売日に完売という店もいくつかありました。長くこの会社にいますが、発売日に売り切れるというのは初めて見ましたね。その後、都内で品切れになる店も出てきて、手応えを感じています」(ゼブラ担当者)という。
販売店からは以前から「もっと高い商品を出してほしい」という声が寄せられており、その分展示などで協力が得られたという。ターゲットとしていた40~50代に加えて、30代の購入も多い。
今後の展開は? 新商品は「納得できるものができれば」
「HAMON」はTHE ZEBRAの第1弾に過ぎず、今後も新商品を出す予定があるという。ただし、「簡単に出せないのも事実」とし、「定期的に商品を出すといった形ではなく、しっかりと納得できるものができればお披露目していく」方針だ。
ゼブラの企業ロゴのシマウマが後ろを向いているのは、温故知新の意味が込められているため。同社の過去から生まれた商品が、文具業界にどのような波紋を広げるのか注目される。



