XPPenが5月に発売した左手デバイス「Pilot Pro 編集コンソール」を、イラスト制作の視点からチェックした。公式ストアでの価格は2万9980円。動画編集を主なターゲットにしたデバイスだが、PhotoshopやCLIP STUDIO PAINTでのイラスト制作にも活用できるかが焦点だ。
外観と機能をチェック
本体は大きなスティックが特徴で、左手デバイスとしては珍しいスタイル。他のXPPen製品とはモチーフが異なるが、馴染みやすいデザインだ。主な入力系統は以下の4つ。
- 4方向スティック(8方向にも設定可能)
- 12個のボタン
- 2個のダイヤル(クリック感は振動で再現)
- 1個の感圧ダイヤル
ドライバアプリは視覚的に分かりやすく、本体を操作すると該当のUIが反応するため、設定を追いやすい。スティック上部のボタンを押すと設定を一覧できるHUDが表示され、上部ボタンの周囲をダブルタップするとマッピングを切り替えられる。もちろん、使用中のアプリに応じてプリセットを自動で切り替える機能もある。
操作感と実用性
スイッチ類は触ってすぐに品質の高さが分かる。手元の「TourBox Elite Plus」はカチカチとマイクロスイッチの音がする上質なスイッチだが、本機はスティックもボタンも「しっとり静音」な上質感がある。操作中に最も大きな音は、スティックを倒してボディに当たった時だ。スティックを倒し切らずに入力することもでき、反応する角度も調整可能。
1人で作業する環境ならカチカチ音はテンションが上がるかもしれないが、職場や学校、家庭など自分以外がいる環境では、静かな方が有利だろう。また、本機はWindowsとMacには対応するが、iPadやAndroidには対応していない。
専用ケースも付属
そこそこの大きさと重さのボディで、スティックの大きな出っ張りもあるため、鞄で運搬するのは安心できない。本機にはセミハードケースが付属しており、スティックやボタンがしっかり収まるようになっている。ケーブルやUSBドングルもメッシュの下に収納できる。
TourBoxシリーズのキャリーケースは別売で、専用の割には本体から飛び出しているダイヤルを特別守るような工夫ではなかったので、これくらいやってくれると安心感がある。



