AIバブル崩壊の中、スペースX上場で市場はどう動く?今後の株価を予想
AIバブル崩壊の中、スペースX上場で市場はどう動く?

政治・経済・投資の専門家が深掘りする「新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場」。今回は、AIバブル崩壊の真っただ中で、スペースXがついに上場を果たした。今から1週間後、1カ月後、1年後に何が起きるのか、大胆に予想してみよう。

スペースX上場の衝撃

スペースXが待望の上場を果たした。時価総額は数兆円規模と見られ、宇宙ビジネスの未来を担う企業として注目を集めている。しかし、市場は現在AIバブルの崩壊に揺れており、投資家の関心はハイテク株から逃避しつつある。そんな中での上場は、果たして成功するのだろうか。

1週間後の予想

上場直後は、話題性から一時的な買いが集まり、株価は公開価格を上回る可能性が高い。しかし、AIバブル崩壊による市場全体のリスク回避ムードが強く、利益確定売りが出やすい。初日の終値は公開価格比で+10~20%程度と予想する。

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1カ月後の予想

スペースXの事業計画や収益性に対する詳細な分析が進むにつれ、投資家は冷静になる。特に、スターリンクや宇宙旅行事業の収益化の遅れが懸念材料となり、株価は調整局面に入るだろう。1カ月後には公開価格を下回る可能性も否定できない。

1年後の予想

長期的には、スペースXの技術力と市場支配力が評価され、株価は回復基調に転じると見る。特に、NASAや民間企業との大型契約が発表されれば、成長期待が再燃する。ただし、AIバブルの後遺症でハイテク株全体のバリュエーションが低下しているため、急激な上昇は期待しにくい。1年後の株価は公開価格比で+20~30%程度と予想する。

競馬から見る市場の教訓

さて、ここで話題を競馬に移そう。14日は宝塚記念(阪神競馬場、芝2200m、G1)が行われる。近年、春シーズンの古馬クラシックディスタンス(2400m)を主戦場とする一流馬たちは、サウジアラビアやUAEのドバイ、香港、英国など海外レースに出走することが多く、JRA主催のG1は軽視されがちだ。しかし今年は中東情勢の影響で国内に留まる一流馬が多く、宝塚記念は近年まれに見る豪華メンバーとなった。

特に注目はクロワデュノール(3枠5番)。彼はJRA競馬における「古馬春三冠レースの制覇」(大阪杯、天皇賞・春、宝塚記念)に挑む。もし達成すればボーナス3億円が出るが、サウジカップ(G1)の賞金は1着1000万米ドル(約16億円)と比較すると、3億円はお小遣い程度に過ぎない。また、大阪杯(2000m)と宝塚記念(阪神内回り2200m)は器用な馬に有利で、実力通りに決まらないレースでもある。一方、天皇賞・春(京都3200m)は伝統と格式があるが、スピード競馬が主流の現代では価値を認められにくい。

それでもクロワデュノールが3戦皆勤するのは奇跡的で、国内ファンとしては嬉しい。しかし管理側のコメントを見ると、天皇賞・春の勝ち方が際どく、秋の凱旋門賞に向かう自信がないため、「滑り止めのレース」として宝塚記念を選んだ印象だ。スタミナ不安と状態への自信不足がうかがえる。2戦連続で「全財産」を彼の単勝に突っ込んだ筆者としても、今回は本命とするが、単勝に全額は賭けられない。

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JRA競馬の未来

今年の宝塚記念は豪華メンバーだが、JRA競馬がローカルG1に成り下がるのを放置すべきではない。ジャパンカップ(東京2400m)のように、超一流馬が力を出し切って勝つことを期待できるコース設定にすべきだ。具体的には、宝塚記念は阪神競馬場のままなら2400m(外回り)に、有馬記念も中山2500mではなく2200m(外回り)に変更するのが望ましい。天皇賞・春は距離を維持し、長距離ステイヤーの重要性を再認識すべきだ。大阪杯は廃止するか、マイル(1600m、外回り)戦に衣替えし、中京競馬場で新たなマイルG1を新設して「古馬マイル3冠レース」を創設するのも一案だ。

宝塚記念の馬券は、クロワデュノールの単勝を少々、馬連で相手は人気薄のビザンチンドリーム(3枠6番)、ダノンデサイル(1枠1番)、レガレイラ(8枠17番)にも少々流す。

※ 次回の筆者はかんべえ(吉崎達彦)さんで、掲載は6月20日(土)の予定です。(本記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)