ソニーグループは、車載イメージセンサー市場において世界シェア首位を目指し、積極的な投資と技術開発を進めている。同社は現在、車載カメラ向けCMOSセンサーで約4割のシェアを持ち、首位のオン・セミコンダクター(約4割)に迫る。2025年度までにシェア40%以上を目標に掲げ、自動運転技術の進化に伴う高機能センサー需要の拡大を取り込む方針だ。
技術開発の加速
ソニーは、車載向けセンサーの性能向上に注力している。特に、高ダイナミックレンジと低照度性能を両立したセンサーや、ノイズ低減技術で競合との差別化を図る。また、車載向けとしては初となる積層型センサーの量産を開始し、小型化と高画質化を実現。さらに、LiDAR(光検出と測距)向けのSPAD(単一光子アバランシェダイオード)センサーも開発中で、自動運転のコア技術として期待される。
生産能力の増強
需要増に対応するため、ソニーは生産能力の拡大にも着手。長崎県の工場に約1000億円を投じ、車載センサーの生産ラインを新設する。2024年度中の稼働を目指し、月産能力を現状の約1.5倍に引き上げる計画だ。また、熊本県の工場でも生産効率の改善を進め、コスト競争力を高める。
市場環境と競争
車載イメージセンサー市場は、自動運転レベル2以上の車両増加や、先進運転支援システム(ADAS)の普及により、2025年には約40億ドル規模に成長すると予測される。競合では、オン・セミコンダクターに加え、韓国サムスン電子や米国テラダインもシェア拡大を狙う。ソニーは、長年培ったイメージング技術とブランド力を武器に、優位性を維持したい考えだ。
- 高付加価値センサーによる差別化
- 自動運転向け新製品の投入
- 顧客との協業強化
ソニーは、車載事業を成長戦略の柱の一つに位置付けており、2023年度の車載センサー売上高は前年比20%増の約3000億円を見込む。今後も技術革新と設備投資を継続し、持続的な成長を目指す。



