電気自動車(EV)シフトが加速する中、モーターやバッテリーに不可欠なレアアース(希土類)の重要性が高まっている。しかし、世界のレアアース供給の約60%を中国が占め、精錬工程では約90%を支配する。この状況に日本企業は危機感を強めている。
中国依存がもたらすリスク
中国は2010年にレアアースの輸出規制を行い、価格が高騰した経緯がある。現在も同国は戦略物資として管理を強化しており、供給途絶のリスクは常につきまとう。日本はEV用モーターの磁石に使うネオジムやジスプロシウムなど、多くのレアアースを中国からの輸入に頼っている。
日本企業の取り組み
こうした中、日本企業はリサイクル技術の開発に力を入れている。例えば、使用済みEVモーターからレアアースを回収する技術や、磁石の使用量を減らす技術の研究が進む。また、ベトナムやオーストラリアなど、中国以外の供給源の開拓も進めている。
脱中国依存への道筋
レアアースの安定調達には、リサイクル技術の確立とサプライチェーンの多角化が不可欠だ。日本政府も資源安全保障の観点から、レアアースの備蓄や技術開発支援を強化している。EVシフトが本格化する前に、日本企業は脱中国依存の道筋をつける必要がある。



