イカロス出版は、新幹線の安全・安定輸送を支える「ドクターイエロー」こと923形電気軌道総合試験車を解説する書籍『新幹線電気軌道総合試験車 ドクターイエロー』(A4変形判、128ページ、税込2,420円)を発売した。同書は、黄色い車体で知られる検測車の全貌に迫る一冊となっている。
923形のメカニズムと特殊機器を詳細解説
本書では、JR東海のT4編成(2000年投入)とJR西日本のT5編成(2005年投入)を中心に、各車両の役割や車内に配置された測定台などの専用機器を詳しく解説。測定用パンタグラフやトロリ線摩耗測定用レーザー装置など、営業車両とは異なる特殊な機器やディテールを豊富な写真とともに紹介している。
検測データを活用した保守作業に焦点
「ドクターイエロー」が取得した検測データを活用した保守作業にも焦点を当て、レールのゆがみを修正するマルチプルタイタンパーの作業風景を掲載。限られた時間の中で軌道を整える熟練オペレーターや作業責任者の仕事を紹介する。また、山陽新幹線の保守現場におけるバラスト交換、ロングレール交換、トロリ線張り替えのルポルタージュも収録している。
国鉄時代から続く検測車の歴史
国鉄時代から続く検測車の歴史も網羅。鴨宮モデル線時代に投入された4000形(後の921形軌道試験車)をはじめ、深夜に軌道試験車を牽引したディーゼル機関車911形の活躍や、元機関士による乗務体験談も収録。1974年に登場し、電気・軌道の総合検測を営業列車と同等の210km/hで実現したT2・T3編成の歩みも詳述している。
知られざるLRAの魅力も紹介
さらに、深夜の東海道新幹線で交換用レールを運ぶLRA(ロングレール輸送車)についても掲載。「ドクターイエロー」の陰で活躍するもう一つの新幹線車両の魅力に迫る。
発売記念で2冊を無料公開
発売を記念し、6月26日までの期間限定で、『新幹線電気軌道総合試験車 ドクターイエロー』と『500系新幹線電車』の2冊をウェブ上で無料公開している。



