証券各社でパスキー必須化が加速、指紋や顔認証で不正アクセス防止
証券各社でパスキー必須化加速、指紋や顔認証で防止

主要な証券会社で、インターネットでのログインに顔認証などを使った「パスキー」を必須化する動きが広がっている。パスワードより安全性が高く、不正ログイン防止に効果的とされる。大切な資産を守るためにも、パスキーの設定が重要だ。

楽天証券イベントでパスキー相談が人気

楽天証券が7月中旬にパシフィコ横浜(横浜市西区)で開いた資産運用イベント「楽天証券 27th FES」では、パスキー相談ブースに多くの来場者が訪れた。千葉県市原市の薬剤師、金子豊さん(60)は「不正アクセスは怖いので、パスキーをしっかり設定したい」と話した。ブースでは「スマートフォンを機種変更したが、どう設定すればいいのか」「パソコンが故障した場合の手続きを教えてほしい」などの質問が相次ぎ、相談員が丁寧に説明していた。

パスキーの仕組みと安全性

パスキーは、指紋認証や顔認証、端末のロック解除に使う暗証番号(PINコード)など、スマートフォンやパソコンの機能を使って本人確認を行う認証方式だ。パスワードは漏えいや推測のリスクがあり、偽サイトを使ったフィッシング詐欺にも遭いやすい。一方、パスキーは一度設定すれば、普段スマホやパソコンのロックを解除するのと同じ方法で簡単にログインできる。パスワードや指紋などのデータをやりとりせず、端末側で認証を行うため、より安全に利用できる。

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政府と業界の動き

政府の「国民を詐欺から守るための総合対策2.0」でも、ID・パスワード等の窃取対策の一環として「パスキーの普及促進」が掲げられている。金融庁と日本証券業協会は、証券会社に対しパスキーなどの高度な認証方法を必須にするよう求めており、ネット証券大手や対面証券大手はいずれも6月までにパスキーを導入し、順次必須化を進めている。

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