ホンダの純正アクセサリーを手がけるホンダアクセスが、「クルマが“拠点”になるアウトドア体験」をテーマに、6台のキャンプ仕様車を公開した。その中には、ホンダが誇るスーパーカー「NSX」が含まれている。アウトドアとは無縁に思えるこのクルマで、なぜキャンプを提案するのか。実車を確認した。
NSXの歴史とキャンプ仕様への挑戦
初代「NSX」は1990年、ホンダが最先端技術を結集し、動力性能と運転のしやすさを高い次元で両立させた新世代ミッドシップ・スポーツカーとして登場した。超音速ジェット機をイメージしたエクステリアは、ミッドシップエンジン・リアドライブ方式ならではの「前進キャノピー・デザイン」を採用。量産車世界初のオールアルミ・モノコックボディをはじめ、アルミ合金を多用し、スチールボディ比約200kgの軽量化を実現した。搭載エンジンは最大出力280ps/7,300rpm、最大トルク30.0kgm/5,400rpmの3.0L V型6気筒DOHC VTECだ。
初代は2005年に生産終了となったが、ホンダは2016年、26年ぶりのフルモデルチェンジで2代目「NSX」を復活させた。販売価格は2,370万円。車両サイズは全長4,490mm、全幅1,940mm、全高1,215mm。パワートレインにはハイブリッドシステム「スポーツハイブリッドSH-AWD」を搭載。3.5L V型6気筒ツインターボエンジンに、ダイレクトドライブモーターと9速DCT、前輪左右を独立した2つのモーターで駆動するTMUを組み合わせる。2代目は2021年の最終モデル「NSX Type S」(世界限定350台、日本販売30台、販売価格2,794万円)を最後にラインアップから姿を消した。
NSXのラゲッジスペースに詰め込まれたキャンプギア
すでに新車では買えなくなった2代目NSXをキャンプ仕様車として製作した経緯について、担当者は「確かに、これからNSXを購入される方は、そんなにいないと思います。でも、スーパーカーであってもキャンプに行けるんだという気づきや面白さが、少しお見せできればと考えて製作しました」と説明した。キャンプギアのコンパクト化が進み、NSXのラゲッジスペースでも十分な装備を積めるようになったことも背景にあるという。
実際にキャンプ道具をぎっしり積んだラゲッジスペースから全てを取り出すと、想像以上の量のキャンプギアが出てきた。展開すると立派な拠点が完成した。
キャンプ仕様車には純正アクセサリーとして、足回りに「Modulo アルミホイール MR-R03」(162万円)と「アルミホイール用ホイールロックボルト」(2.16万円)を採用。インテリアには「サイドステップガーニッシュ」(19.98万円)、「フロアカーペットマット&トランクマット」(16.2万円)、「トランクネット」(1.08万円)、「バッテリーチャージャーキット」(4.32万円)を装着。これらの純正アクセサリーはホンダアクセスが販売しており、NSXオーナーであれば合計205.74万円で装着可能だ。
シビックRSの車中泊モデルも展示
会場にはNSXと同じくキャンプ向きとは思えないホンダのスポーツセダン「シビックRS」の車中泊モデルも展示された。車両価格は425.92万円、純正アクセサリーは計39.105万円。助手席を最前部まで移動し、背もたれを前方に倒すことで生まれる空間を活用して就寝スペースを作り出していた。担当者によれば、「サーキットの開場前などに仮眠を取るくらいであれば、十分に使えるスペース」とのことだった。



