棋士の対局時持ち物を調査!やかんの麦茶や冷えピタ、意外なお箸も
棋士の対局時持ち物を調査!やかんの麦茶や冷えピタ、意外なお箸も

対局中の棋士たちは、どんな「装備」で臨んでいるのか。棋士の対局時の持ち物を調査したところ、シンプルなものから意外なものまで、それぞれのこだわりが見えた。

徐文燕三段は「やかんの麦茶」にこだわり

最初に教えてくれたのは、徐文燕三段。昨年までNHK「囲碁フォーカス」で司会を担当していた。今年に入ってから更にパワーアップし、扇興杯では準決勝で藤沢里菜女流本因坊を破り、タイトルにあと一歩というところまで上り詰めた。さらに、今年から新しく始まった棋戦「この道杯・女流瑞光戦」では、数いる若手女性棋士の中から見事優勝を果たした。

そんな文ちゃんの持ち物は、やかんの麦茶、目薬、ラムネというシンプルな組み合わせ。「持ち物少ないから使われないかも……」とコメントをいただいたが、もちろんしっかり紹介された。頭の中をすっきりさせ、気分転換にもなる目薬とラムネは、棋士の中では“あるある”だが、単なる麦茶ではなく「やかんの麦茶」というチョイスにこだわりを感じた。

上野愛咲美女流三冠は冷えピタを固定して使用

続いて、“世界の女王”上野愛咲美女流三冠にもお聞きすることができた。上野女流三冠は早碁棋戦の新竜星戦で今年、名だたるタイトルホルダーを抑え込んで見事優勝。棋聖戦でも女性棋士で唯一ファーストトーナメント予選を勝ち上がり、そのままCリーグでも4勝1敗でBリーグ昇格を決めた。

愛咲美先生の持ち物は、リップ、気分切り替え用のアロマ、ノーズミント、イガイガ君、冷えピタ、とその固定テープ。「イガイガ君」のように手で握って刺激を与えるグッズは、棋士の中ではよく見かけるが、冷えピタ+固定グッズは初めて見たという。

三戸秀平四段は海外の屋台用にお箸を持参

ラストは、関西総本部所属の三戸秀平四段。三戸四段とは関西総本部の若手数名で立ち上げたIGO INFINITY∞という教室で一緒に活動している。棋戦でも大活躍しており、現役大学生でありながら、棋聖戦Cリーガー。さらに直近の新人王戦では、ベスト4まで進出した。

かばんの中身は、扇子・文房具・モバ充・財布・ヘアバンド・メガネ・あめ・箸・水・リップ・イヤホン・鍵・目薬。イヤホンは持ち込み禁止なので、対局前に預けるという。多い上に、お箸は「海外の屋台とかで使う用に入れている」のだそうで、用意周到ぶりがうかがえる。

テレビ棋戦やYouTubeなどで棋士の対局姿を見る機会はあっても、手元やカバンの中身といった細かい持ち物まではなかなか見られないもの。それぞれの棋士ならではのこだわりや個性が見られて、面白かった。皆さんのまねしたい装備はあっただろうか。