米Figmaは6月24日(現地時間)、デザインツール「Figma Design」に新たなアニメーション作成機能「Figma Motion」を発表した。タイムライン上でキーフレームを設定する操作が、かつてAdobeが提供していた「Flash」を彷彿とさせるとSNS上で話題を呼んでいる。
Figma Motionの基本機能
Figma Motionは、「Design」「Draw」「Dev」に並ぶ新しいモードとして追加された。任意のフレームを「Motion」モードに切り替えると、デザインの下にアニメーション用のタイムラインが表示される。ユーザーはレイヤーをドラッグしてタイミングを調整し、位置、スケール、回転、不透明度を個別にキーフレーム化できる。フェードや移動などのプリセットも用意されている。
また、コンポーネントに一度モーションを設定すれば、そのコンポーネントを使うすべての画面に同じ動きを反映できる。これにより、UIアニメーションの一貫性を保ちながら効率的に作業を進められる。
コード出力とAIアシスト
「Dev」モードに切り替えると、タイミングの値やイージングカーブを確認でき、CSS、JSON、React形式でコードをコピーできる。書き出しはMP4、WebM、アニメーションSVG、GIFに対応する。さらに、AIアシスタント「Figmaエージェント」にプロンプトを入力してアニメーションのたたき台を生成する機能も備わっている。
Flashとの比較とユーザーの反応
この発表に対し、X(旧Twitter)上では「Flashの再来」と称賛する声が相次いだ。FlashはかつてAdobeが提供していたアニメーションやゲーム作成ツールで、Webサイトの動的な演出などに広く使われたが、HTML5などの普及を受けて2020年末にサポートを終了した。一方で、実際に触れた一部のユーザーからは「似て非なるもの」との声も見られる。
料金プランと制限
Figma Motionは無料プランでも基本的なアニメーション作成が可能だが、アニメーション付きコンポーネントの公開やFigmaエージェントによる生成、高解像度の動画書き出しは有料プランの「フルシート」が必要となる。Figmaは2024年6月にもプレゼンテーションツール「Figma Slides」を無料公開しており、2025年初頭には月額3~5ドルの有料プランを開始予定。また、同社は2023年にAdobeによる買収が破談となった後、単独での上場を目指し、2025年6月にニューヨーク証券取引所に上場。初日の終値は公開価格の3倍以上に高騰し、時価総額は470億ドルに達した。



