SUVが全盛の今、あえてセダンで勝負するレクサスの新型「ES」が登場した。8代目となるプロトタイプに先行試乗し、その完成度を確かめた。
BEVとHEV、計4モデルに試乗
新型レクサスESは、バッテリー電気自動車(BEV)とハイブリッド(HEV)の計4モデルが用意される。今回の試乗では、すべてのモデルに乗る機会を得た。
ES350e:前輪駆動でも期待以上の走り
ES350eは前輪駆動で、レクサスの四輪駆動技術「DIRECT4」は搭載されていない。しかし、走りのよさは期待以上だった。最高出力はES500eの252kWに対し、ES350eは165kWと数値では劣るが、大きな不足は感じられない。電子デバイスは控えめながら、「走る・曲がる・止まる」の基本性能は高いレベルで維持されている。山岳路を走行中、自然と笑顔になっている自分に気づいた。
静粛性と乗り心地の高さ
静粛性の高さは特筆すべき点だ。加えて、乗り心地も良好である。レクサスの広報担当者によると、米国のジャーナリストの中には「もっとソフトな設定でもよいのでは」という意見もあったという。好みの問題もあるが、カーブではしっかり踏ん張り、高速では柔軟に動いてショックを吸収する。その働きをしっかり果たしてくれる足回りに好感が持てた。
後席の快適性も確認
後席についても触れておきたい。広報担当者が「ぜひ試してほしい」と勧めたため、約25kmのコースを後席で体験した。乗車した車両は21インチ径のロードホイール装着車で、ハンドリングが向上する一方、乗り心地への影響が懸念された。しかし、後席では意外に気にならず、背もたれの角度調節機能も備わっており、期待以上に快適だった。
ライバルはメルセデス・ベンツEクラス、BMW5シリーズ
プレミアムセダンとして、メルセデス・ベンツ「Eクラス」やBMW「5シリーズ」と市場で競合するだろう。レクサスESはその役割をしっかり果たしている印象だ。
日本導入モデルと価格
日本では全4モデルが導入される。価格は以下の通り。
- ES350h(FWD):790万円
- ES350h(AWD):810万円
- ES350e(BEV):790万円から
- ES500e(BEV):830万円から
主要スペック
Lexus ES 500e
ボディサイズ:全長5140mm×全幅1920mm×全高1560mm
ホイールベース:2950mm
車重:2200kg
パワートレイン:バッテリー駆動
システム最高出力:252kW
駆動方式:全輪駆動
一充電走行距離:636km
乗車定員:5名
価格:830万円~
Lexus ES 350h FWD
ボディサイズ:全長5140mm×全幅1920mm×全高1560mm
ホイールベース:2950mm
車重:1830kg
パワートレイン:4気筒2487ccエンジン+ハイブリッド
システム最高出力:145kW
駆動方式:前輪駆動
乗車定員:5名
価格:790万円~



